主演映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が17日に公開する福士蒼汰(23才)。20歳の大学生・南山高寿を演じる。30日間の運命の恋の物語を描いた今作には素敵なデートシーンもたくさん! そんな映画の見どころについて福士に聞いた。
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この作品は、ぼくの好きな結末の恋愛映画なんです。結末は明かせないですけど(笑い)。全部がうまくいくようなハッピーエンドではないですが、前向きで春みたいな温かさが続くような感じで終わるのが素敵だなと思います。
不思議な時間軸の中にあるお話で、原作を読んだ時にすごく泣いてしまったんです。高寿の成長物語でもあると思ったので、愛美(小松菜奈)と出会うことで一日、一日、変化するのをグラデーションで見せられるように意識して演じました。
30日という短い期間ですけど、いろいろな出来事を乗り越えて成長した男性になれたらいいなと。前半と後半の高寿で、どちらが自分と似ているかというと後半でしょうか。最初は高寿が全然、行動できないんです(笑い)。初デートに誘う時も、親友の上山(東出昌大)にカンペで指示を出してもらって電話するくらいですから。ぼくなら友達には相談しないで、デートプランもひとりで考えると思います。基本的には引っ張っていきたいタイプなんです。
お気に入りは、やっぱり京都でのデートシーン! デートシーンは基本的に細かい演出もなくて、自然な感じで撮ったんです。鴨川の飛び石を渡るところも、途中で手をつないだりして楽しかったです。恋って、幸せで包んでくれるものだと思うんです。失敗した時でさえも、彼女が励ましてくれると思えば頑張れると思いますし。
完成した作品を見て恋の温かさとか、人の温かさをすごく感じるなと思いました。自分も誰とどんな時間を過ごしていきたいのかを考えながら、見ていただけたらいいかな…と思います。
撮影■藤沢大祐
※女性セブン2016年12月22日号