星野源(35才)の勢いが止まらない。絶好調ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系、以下『逃げ恥』)で視聴者が「カワイイ」と叫ぶのは、彼が演じる童貞キャラ・津崎平匡(ひらまさ)のこと。見ているこちらがムズムズしてくることから、「ムズキュン」との流行語も生まれた。その星野は恋人にしたいアーティストでは、嵐やミスチルを抑え、2位に急浮上した。
「どうしてこんなにモテるの?」と首を傾げる人もいるかもしれないが、今や「星野源ぎらい」とは、口が裂けても言えない空気が漂っている。
ここ数年、ドラマ発でブレークするイケメンといえば、小栗旬(33才)や三浦春馬(26才)、松坂桃李(28才)など、高身長に甘いマスクの“誰もがわかる”イケメンたち。最近では、それにプラスして、向井理(34才)、鈴木亮平(33才)、ディーン・フジオカ(36才)など、料理や高学歴、語学力など“一芸”に秀でた俳優が世の女性たちのハートを貫いていた。
それでいうと、『逃げ恥』で星野ほどの大ブレークするのは、180cmで韓国語が堪能な、モデル出身の大谷亮平(36才)だったはず…!? イケメン評論家の沖直実さんは言う。
「星野さんは、多芸中の多芸なんですよ。歌もうまいし演技もいい。ラジオでの下ネタは面白いし、エッセイもめちゃくちゃ上手で、お笑いもやれちゃう。イラストも味があるし、さりげなくおしゃれ。私も最初は顔だけでいうと地味でイケメンという感じではないと思っていましたが(笑い)、歌は好きでなんとなく気にはなっていたんです。で、『逃げ恥』でのめがね姿を見て、おや? と。どんどん掘っていくうちに魅力がこんなにある人だったんだと思ったんですよね」
福士蒼汰(23才)や山崎賢人(22才)のような、キラキラした王子様感がないのも魅力の1つだと言う。
「彼らが太陽のような明るさだとしたら、星野くんは月明かりのような感じ。王子様には実生活で会えないのはわかっているけど、星野くんなら電車に乗ったら会えるんじゃないか、同じ会社のどこかの部署にいるんじゃないかって思える。憧れというより、実際に恋愛できそうなリアルさがあるんです。そして誰もが見てわかるイケメンじゃないからこそ、彼の魅力を知ってるのは私だけよって。そういう人がすごくいっぱいいるからこの人気なんじゃないでしょうか」(沖さん)
※女性セブン2017年1月1日号