赤いコスチュームに身を包んだバレリーナが、ステージ上で躍動する。彼女の舞を後押しする荘厳な音楽を奏でるオーケストラの中に、皇太子さまのお姿があった。
12月11日、学習院創立百周年記念会館(東京・豊島区)で学習院OB管弦楽団の定期演奏会が行われ、皇太子さまはバレエ音楽『火の鳥』でビオラを演奏された。
「観客席では、お友達とご一緒に愛子さまが鑑賞されていました。愛子さまは、バレリーナの踊りを体を乗り出されるように熱心にご覧になっていました。終了後には、玄関ホールでお友達と手を叩きながら談笑されるなど、お元気な様子でした。一方、雅子さまは誕生日のお疲れもあって、お姿はお見せになりませんでした」(皇室記者)
12月9日、雅子さまは53才の誕生日を迎えられた。午前中に皇居で行われた天皇皇后両陛下へのご挨拶に続き、同日夜には東宮御所でお祝いの夕食会が催された。
「会のさなかには、ご一家3人で即席の演奏会も行われたと聞きます。陛下は、用意された和風の御膳にも大変満足されたそうです」(宮内庁関係者)
だが、陛下がふと寂しそうな表情をされるシーンもあったという。その夜、陛下のお隣に美智子さまのお姿はなかった。
「急性気管支炎による咳が止まらず、微熱もあったため夕食会の直前になって大事をとっての欠席が決まりました。11日になっても症状は続いていたため、その日予定されていた公務も陛下おひとりでのお出ましとなりました」(前出・皇室記者)
美智子さまは、11月中旬からご体調不良の兆候があったという。
「11月16~18日に愛知県と長野県を訪問されたときには、現地の中学生が育てているりんご並木の説明を受けられている時に、10秒ほど咳が止まらなくなったことがありました。また、11月下旬には宮内庁病院で検査を受けられ、咳ぜんそくと診断されたといいます」(前出・宮内庁関係者)