月9で放送されたテレビドラマ版も含めて大ヒットした柴門ふみの漫画『東京ラブストーリー』。その25年後を描く続編『東京ラブストーリーAfter25years』が女性セブンで連載されている。
多くの人に影響を与えた『東京ラブストーリー』だが、脚本家の大森美香さんもそのひとり。『カバチタレ!』(2001年)や『きみはペット』(2003年)など、数々の原作付き作品も手掛けてきた大森さんが、柴門作品の魅力を語る。
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ドラマ放送当時、青短(青山学院女子短期大学)の1年生で青学のテニスサークルに入っていたんです。男の先輩たちが「リカとカンチは、くっつくのかな?」「結局、カンチはさとみと結婚するのかな?」と話してました。男の人も一生懸命にドラマを見るんだと思いましたね。
一方、女子は、恋愛話をするときに「あの子はリカじゃなくて、さとみ系だよね」とか言ってました。
あの当時の女子はみんな、「自分はリカ派」と思っていたんです。リカは、自分に正直に生きています。好きな人には好きと言う。腹が立ったら腹が立ったと言う。女の子だからって、がまんしてるところがないんです。そういうところに女子は憧れたし、自分自身もそうありたいと思っていたんでしょう。憧れの存在、もしくは同志みたいにリカを見ていたんじゃないかなと思います。
ドラマを見た後に、友達から柴門さんの原作漫画を借りて読みました。ドラマより、リカの投げかける言葉が、とても重かった。男性は重い女を嫌うんです。だから、女性はがまんして男性に言わない言葉がたくさんあるんですよ。だって、重いと思われたくないですから。それを全部言っちゃってるのが、リカのすごいところだなと思います。原作のリカの方がすごく正直だと思いました。