メンバーの車が出てくると、沿道を埋め尽くした100人超のファンが叫び声をあげる。
「ありがとう!」
「信じてるから!」
走って車を追いかける女性もいた。12月8日、都心の湾岸スタジオで、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の収録が行われた。当日は同番組の人気コーナー『ビストロスマップ』の最終収録。ゲストはタモリ(71才)だった。
「ビストロの登場は3回目ですが、この日の収録はしんみりしていました。SMAPとタモリさんは縁深いですから。でも暗い雰囲気はなかった。思い出話に花を咲かせて、メンバーにも笑顔が見えました」(テレビ関係者)
同収録の放送は19日予定。26日の最終回は5時間スペシャルであることが発表されており、局側は一部生放送に向けて今もメンバーの説得を続けている。
年末のNHK紅白歌合戦の出場が絶望視されている現状、スマスマ最終回の生放送がなければ、この日が5人揃う最後の機会となる。
「奇しくもビストロ収録の前日、タモリさんが『紅白』のスペシャルゲストに選ばれたことが発表されています。タモリさんはスタジオでメンバーと雑談する中、紅白の話題にも触れたようです。“おれ、大晦日出るんだけど”って。
現時点でSMAPの出場は極めて難しい状況ですが、今回の収録で風向きが変わることを祈る気持ちでいっぱいです。タモリさんが頭を下げれば、メンバーはNOとは言えないのではないかと…。彼らはそれほどの関係値なのです」(芸能関係者)
SMAPとタモリの出会いは22年前に遡る。94年、『笑っていいとも!』のレギュラーに中居正広と香取慎吾が抜擢された。中居は当時21才、香取は16才。
「タモリさんは5人のSMAPを大切に思ってきた人です。今回、ビストロ最終回のオファーが来たときも、二つ返事で受けたとか。年初の分裂報道、8月の解散発表と一年間ずっと騒動の渦中に居続けた彼らに、ねぎらいの言葉もかけたかったのでしょう。“いちSMAPファン”として25年分の感謝も伝えたかったはずです」(前出・芸能関係者)
間もなくオンエアされるスマスマで、タモリと5人のやりとりは明らかになる。
「このままだと最終回は総集編になってしまう可能性が高い。『いいとも』最終回をサプライズだらけの大団円に導いたタモリさんの存在が、5人に刺激を与えてくれたらいいのですが…」(別のテレビ関係者)
※女性セブン2017年1月1日号