12月9日、成宮寛貴さん(34才)が突如芸能界引退を発表した。発端は、『フライデー』が報じた、コカイン吸引疑惑だ。成宮のコカイン疑惑報道は、芸能界の薬物汚染に揺れた2016年の締めくくりを象徴するものでもあった。
2月、清原和博(49才)の覚せい剤逮捕を皮切りに、6月に高知東生(51才)、10月に高樹沙耶(53才)が違法薬物で相次いで逮捕。11月にはASKA(58才)が2014年に続き覚せい剤で再び逮捕されている。
清原とASKAは成宮さんと同じく、週刊誌で疑惑が報じられた後の逮捕劇である。
「成宮さんのケースも、今後どう転ぶかわかりません。一部では警察が捜査に動き出したという報道もあった。真相は本人のみぞ知るところですが、引退声明でひと言も薬物疑惑に触れていないことや、“法的措置を取る”と強硬姿勢を見せた事務所がいまだにフライデー編集部を訴えていないことは不可解です」(全国紙記者)
女性セブンの取材でも、成宮さんの奇行は夜の街でつとに知られていた。
「『相棒』シリーズに出演した2012年頃から、クラブのVIPルームに入り浸って、フラフラと酩酊する成宮さんが頻繁に目撃されています。都心のある焼鳥店には成宮さん専用の個室があり、毎回奇妙なテンションで意味不明な言動をしていた、とも。違法行為をしていたかどうかはわかりませんが、よからぬ噂が立っても仕方ない土壌はあった」(ある飲食店オーナー)
なぜ芸能人は違法薬物と距離が近いのか。薬物問題に詳しいジャーナリストの小野登志郎氏が語る。
「彼らはいわば感情労働者です。歌や演技で自分の心を表現する。俳優であれば自分の感情がのっとられるほど役にのめり込む。一方、激しい競争社会ゆえにいつ売れなくなるかという不安もつきまとう。
オンもオフも常に心が疲弊しやすく、精神的に不安定な人間が多い。クスリの売人からすると、その類いの人間は格好のターゲットです。金もあるし、一度やれば仕事を続ける限り依存しやすいので。
加えて場所の要因も大きい。六本木、西麻布、2丁目など有名人の出没スポットは絶えずクスリが流通しているエリアで、売人がいくらでもいる。欲しいと思えば簡単に手に入るんです」
引退声明を出した12月9日、本誌は成宮さんの自宅を訪れたが、インターホンの反応はなし。電気も消え、人の気配はなかった。
「すでに8日に国外脱出しており、シンガポール経由で東南アジアの国に入国したそうです」(スポーツ紙記者)
同12日午後2時、所属事務所のHPから、成宮さん関連のページが全て削除された。
※女性セブン2017年1月1日号