今やペットといえば家族同然。愛する犬や猫に「ペットの健康診断」を受けさせる動きは広がっている。こうしたペット健診で病気が発見されれば治療を受けることになるが、ペットの医療費も愛犬家、愛猫家にとっては悩みの種だ。健康保険がきかないので、大きな病気になると高額になりがちだ。がん治療などは何十万円もかかるのが当たり前である。
そこで、医療費の負担をまかなうために、最近ではペットの健康保険も充実しつつある。ペット保険に詳しいファイナンシャルプランナーの鈴木さや子氏が解説する。
「ペット保険は、現在は損害保険会社4社と、少額短期保険会社10社で、計14社がさまざまなプランを取り扱っています。一般的には5割補償と7割補償が多く、この中でそれぞれのニーズにあわせて選ぶ。一部には10割補償もありますが、保険料が高いのであまりお薦めできません」
主要なペット保険には、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」(アニコム損害保険)、「うちの子 」(アイペット損害保険)、「いぬのきもち保険、ねこのきもち保険 」(アクサ損害保険)、「げんきナンバーわん」(ペット&ファミリー少額短期保険)、「あんしんペット保険L」(もっとぎゅっと少額短期保険)、「イオンのペット保険」(イオン少額短期保険)、「プリズムコールオレンジプラン」(日本アニマル倶楽部)などがある。ここで挙げた商品の月額保険料は犬が2200円~5240円で、猫が1580円~2500円だ。
保険契約時の基本ではあるが、契約時には必ず約款を読むこと。1年契約で、特定の病気をしたら翌年の更新からその病気が免責事項に入れられるケースがあり、トラブルも起きているので要注意だ。
※週刊ポスト2016年12月23日号