フランスから話題の冷凍食品専門店「ピカール」がやって来た。高いんじゃないの? 日本人の口に合わないんじゃないの? 冷凍食品だからクオリティーは? と疑っているアナタのかわりに、新しくできた麻布十番店に行ってきました。
店内を見渡せば、エスカルゴや野菜のガレットなど日本ではレストラン以外でお目にかかれないメニューがずらりとそろう。日本でピカールを運営するイオンサヴール社長の小野倫子さんにピカールの特徴を聞いた。
「遺伝子組み換えなし、化学調味料不使用で、素材を生かした味付けになっていますので健康面でも安全です。彩りも華やかで、思わず写真を撮りたくなりますし、下ごしらえ済みなので、余分なゴミも出しません。日常の食卓にもホームパーティーにも最適です」
現在、ピカールの店舗は青山骨董通り店と麻布十番店のほか、中目黒店が1月中旬にオープン予定だ。さらにイオン品川シーサイド店、東雲店、東久留米店にプティ ピカールを展開中。オンラインショップなら全国どこでも購入できるので、ぜひお試しあれ。
「海外の冷凍食品」という認識しか持っていなかった本誌記者は、ピカールの商品を一口食し、予想以上の本格的な味に驚愕した。日本の冷凍食品もかなり向上しているが、ピカールの風味の豊かさは、冷凍食品ではなくレストランレベルだ。
「本場、フランスをはじめとするヨーロッパのチーズや小麦、野菜などを使っているので、日本ではなかなか出せない味になっています」(前出・小野さん)
日本の一般的なメーカーの冷凍グラタンが2人前で430円程度なのに対し、ピカールの『ナスのグラタン』は2人前で843円。割高感は否めないが、「利便性と低価格を重視する日本の冷凍食品とは一線を画す」と、フードコンサルタントの池田恵里さんは語る。
「本格フランス料理をお店で食べようと思えばピカールの商品の倍以上の値段になりますので、コスパは決して悪くない。材料も上質なものを使っているので納得できます。ただし、ほとんどの商品がフランスの家庭向けに作られているため、高温のオーブンレンジで調理するものも多いんです。冷凍食品はレンジでチンするだけという文化の日本では調理に手間がかかると感じる人もいるかもしれません」(池田さん)
野菜スープなど電子レンジや湯煎で作れるもの、自然解凍するだけのスイーツも数多くあるので、購入するときは自宅で調理可能か必ず確認し、これからのクリスマスパーティーの食事をレベルアップしましょう。
撮影■岩本朗、岡田亮
※女性セブン2017年1月1日号