国内

麻生太郎、森喜朗──迷言、珍言常連大物は2016年も健在

2016年も数多くの政治家失言が登場した

 2016年は「大変タイミングのいい地震」(片山虎之助氏)や「田舎のプロレス」(萩生田光一氏)など、国会議員から数々の失言が発せられた。だが、政界の失言・珍言を振り返るとき、やはりベテランたちの発言は見逃せない。迷言、珍言常連の大物たちは2016年も健在だった。麻生太郎・副総理兼財務相は問題発言を3連発。

「農家は税金を一回も払ったこともない人もいるだろう。地元で3人ぐらいから聞いた」(2月25日の衆院財務金融委員会)と農家の神経を逆なでしたかと思うと、高齢者も怒らせた。

「90歳になって老後が心配とかいってる人がテレビに出ていた。いつまで生きてるつもりだよ」(6月17日の北海道小樽市での講演)

 極めつきはアベノミクスの原動力となっている不動産、株式投資業界に向けたこの発言だろう。

「怪しげな商売といえば、不動産と株屋。昭和30年代、40年代に学校出た人は誰でも知っている」(8月30日の東京都内での講演)

 誰もこの人の口を止めることはできそうにない。

 五輪会場見直し問題で小池氏とバトルを演じた東京五輪組織委員会会長の森喜朗・元首相も年初からアクセル全開だった。新国立競技場に聖火台が忘れられていた問題で批判を浴びると、

「日本スポーツ振興センターという少し頭のおかしな連中が、聖火台を忘れた設計図を作った」

「私が悪いと怒られる。一番悪いのは馳浩(文科相)です。文部科学省です」

 と責任転嫁しまくり。押し付けられた子分の馳氏は「愛のムチだと思っています」とうなだれるしかなかった。

※週刊ポスト2017年1月1・6日号

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