高齢者による交通事故が社会問題化するなか、あえて運転にチャレンジする高齢者もいるという。千葉県に住むパート勤務の女性Aさん(63才)の夫がその1人。なんとも危なっかしい夫の運転をAさんが明かす。
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長い間、電車通勤していた夫が定年退職後、「ドライブを趣味にする」と新車を買ったの。といっても、今まで免許証は身分証明書代わりの超ペーパードライバー。
「大丈夫なの?」と聞くと、「結婚前は、足代わりに毎日運転していたんだ」ときっぱり。「次の休みにドライブに行こうよ」とまで。それが地獄の始まりだったわね。
もう、運転がうまいとか下手とかってレベルじゃないわよ。いきなり急発進するし、対向車が来るたび、ビビッてブレーキをキキキーッ!
さすがにまずいと思ったんでしょ? 早々に私にハンドルを譲って、翌日には教習所でペーパードライバー講習。
その1か月後、「もう大丈夫」と言うから、今度は娘も乗せて近所にお買い物。本人は「運転楽しいな~。お正月には家族で温泉に行くか? 高速に乗ったらどこへでも行けるぞ!」と。行くならひとりでどうぞ。
※女性セブン2017年1月5・12日号