日本経済の復活を牽引するトランプバブルは、すでに幾人もの長者たちを生んでいる。株式投資などで資産1億円以上を築いた投資家たちを“億り人”というが、トランプ当選以降の上昇相場にいち早く乗って成功を掴んだ“ネオ億り人”が続々誕生しているという。
デイトレーダーの「カグラ」氏が扱うのは、日経平均の先物取引『日経225ミニ』だ。先物取引という名目だが、期日までなら日経平均の上下に合わせて、自分のタイミングでいつでも自由に売買できる。
「カグラ」氏は11月以降、この『日経225ミニ』で2億円ほどを動かし、400円ほど上昇したところで利確。500万円近い儲けを出す、という取引を何度も成功させている。
「非常に単純ですが、僕はトランプが大統領に就任する1月20日までは“絶対に売らない”という覚悟でいるから勝ち続けられるのです。日本の個人投資家は、逆張りが主流です。下落を意識してしまい強気の買い一辺倒で行ける人は“億り人”でも少ない。そこを堪えて、買い続ければ勝てる。
損をしないように買い続けるには、上がり続けるタイミングを見逃さないこと。株価だけを見るのではなく、為替、米国株の3つが揃って上昇を見せた時だけ僕は買っています。3つが連動した時は400円ほど上がっています」
この手法で「カグラ」氏は、運用資金が1.9億円まで拡大しているという。
※週刊ポスト2017年1月1・6日号