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箱根駅伝「二宮のフリーザ様」が往路にいない理由は?

小田原のメガネスーパーから先が今回の見どころだ

 ついに箱根駅伝が迫ってきた。陸上長距離専門ウェブメディア「EKIDEN NEWS」の“博士”こと西本武司氏と相棒の“マニアさん”による、観戦ガイド【4区】をお届けしよう。

◆20.9km 参考記録:1時間0分56秒/藤田敦史(1999年、駒澤大)

【1月2日11時38分】往路の「二宮」に“フリーザ様”はいない

「二宮」の固定点には例年「フリーザ様」(漫画『ドラゴンボール』のキャラクター)に扮したコスプレ軍団が登場する。ただ、彼らは往路4区にはいない。その理由は(中継を行なう)日テレのカメラワークにありそうだ。往路の固定カメラは向かってくる選手をズームで捉え、そのままカメラを振りながら通過していく姿を見送る。一方の復路では、カメラは選手を送り出しながら広角で“引き”の映像を流す。そのほうが“出演時間”が長くなるので「復路の二宮」を選んでいるのではないか。

【1月2日12時06分】新4区は「メガネスーパー」を越えてからが勝負

 今回大会の最大の変化は4区が2.4km延びてそのぶん5区が短くなったこと。前回までの4区18.5kmは「つなぎ区間」と呼ばれた。コースも平坦で飽きやすいことを意識してか、日テレ側も過去の出場選手のエピソードを紹介する「箱根駅伝今昔物語」のVTRを挿入することが多かった。

 だが、新4区は終盤に“山登り”が加わり、「勝負の区間」に様変わり。前回までの中継所だった小田原のメガネスーパーを越えてからが往路優勝の行方を左右する。過去に4区が今回と同じ距離だった2005年までで、この区間の最高記録を持つのは1999年駒澤大の藤田敦史(現コーチ)。「長い4区」を制した経験を持つ古豪が、新鋭の王者・青学にどう挑むのか。

※週刊ポスト2017年1月1・6日号

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