2016年11月に放送60年目に突入した『きょうの料理』。人気長寿番組のハプニング&トリビアを紹介する。
【1】テーマ曲はまな板をイメージ
タンタカタカタカ~♪の曲中に入る「トコトコ」という音は、「まな板を刻む音」をイメージしたもので、ウッド・ブロックという楽器を使っている。作曲者は2016年5月に亡くなった世界的作曲家の冨田勲さん(享年84)だ。
【2】料理の真上からの撮影は“合わせ鏡”
今でこそテレビカメラは軽量になり、クレーンもあるが、ひと昔前まで深鍋の中を真上から撮るのが“課題”だった。
「そこで考えたのが、合わせ鏡。ガス台の真上の照明設備に鏡を吊り、そこに映った物が、ガス台前に設置してあるスタンド型の鏡に映るようにする。その鏡の画像をカメラで撮影していました」(番組制作に関わるフリーディレクターの河村明子さん)
この手法は20年ほど前まで使われていたという。
【3】「15分塩結び」が“神回”と話題に
2014年10月の放送で、料理研究家の土井善晴さんが紹介したのは、塩むすび。 「手に塩をつけておむすびを結ぶんですけど、それだけ15分間。土井さんは手の洗い方からしっかり教え、愛情をこめて料理を作る心得といった話を交えながら、見事に15分やられました」(大野さん)
この放送はネットで“神回”として話題になった。
【4】ばぁばの“説教”が最高視聴率
2014年のおせち特集に、ばぁば、こと料理家の鈴木登紀子さんが出演したときのことだ。女性アナウンサーが鈴木さんの自宅を訪れて、お煮しめなどを教わっていたが、試食の場面で鈴木さんが「お碗の取り方が悪い」「箸の持ち方が悪い」と女子アナに“お説教”。