新聞・雑誌がこぞって書評特集を組む時期だが、世の中には意外な読書家たちがいる。「原宿の母」と呼ばれる占い師・菅野鈴子氏が感銘を受けた「愛読書」はいったいどんな本なのか。
占い師歴30年を誇る通称「原宿の母」のイチ推しは、『パイロットが空から学んだ運と縁の法則』(坂井優基・著/インデックス・コミュニケーションズ/1500円・以下価格は税抜き)。現役の国際線パイロットが職務を通じて体感した「運と縁」の身につけ方を学ぶ本だ。
「人生には運気の波があるけど、運気が上がってお金持ちになっても、決して慢(おご)らずにそのお金を社会に還元していけば、自分が困ったときに助けられる、という内容に感動しました。本屋に行くたび10冊ほど買い、周囲に配っています」
仕事柄からか、その人の人生観が見える作品を好んで読むという。2016年に読んだ『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』(堀江貴文・著/SB文庫/800円)もそのひとつだ。
「本って人の心が伝わってくるから温かい気持ちになるところがあるでしょう。ホリエモンが、何も挑戦せずに『チャンスがない』『~がダメでできない』と言う人たちに、『そんな言い訳するより、さっさとやれよ』と呼び掛けている。そんな彼の心持ちがダイレクトに伝わってきます」
※週刊ポスト2017年1月1・6日号