昨シーズン25年ぶりのセ・リーグ優勝に沸いた広島カープ。精神的支柱であった黒田博樹が引退した2017年シーズンには不安もありそうだが……。
しかし、OB会長の安仁屋宗八氏は「去年だって前田健太(28、現・ドジャース)の15勝の穴をジョンソン(32)と野村(祐輔、27)が埋めた。今度は大瀬良大地(25)や福井優也(28)、岡田明丈(23)がなんぼでも埋めますよ!」と余裕綽々だ。
今オフは菊池涼介(26)が6000万円増の1億4500万円でサインするなど、昨季は2人だけだった“日本人1億円プレーヤー”が5人に増えた。
「黒田の年俸6億円を再配分した格好ですが、カープは伝統的に選手の年俸には渋い。実際、今も複数年契約は外国人のジョンソンとエルドレッド(36)だけ。今季の働き次第で大幅ダウンもあるとわかっているから、選手はみんな必死で頑張りますよ」(地元紙記者)
伝統のハングリー精神が、連覇へのカギになりそうだ。
撮影■山崎力夫
※週刊ポスト2017年1月13・20日号