プロ野球2017年シーズンの戦力がほぼ出揃った。なかでも、苛烈なポジション争いが予想されるのが阪神タイガースだ。
金本知憲監督は、FA宣言した糸井嘉男(35)をオリックスから獲得。糸井をセンターに置き、「レフトに昨季新人王の高山俊(23)を固定。新キャプテン・福留孝介(39)がファーストに回る」(トラ番記者)とみられている。
となると行き場がないのが、年俸4億円の5年契約で3年目を迎える鳥谷敬(35)だ。昨年は9月に北條史也(22)にショートの座を奪われサードに回ったが、サードには新外国人のキャンベル(29)が加入。セカンドには上本博紀(30)、西岡剛(32)らがいる。元デイリースポーツ編集局長・平井隆司氏はこういう。
「何より、セカンドはドラフト1位の大山悠輔(22、白鴎大)ですよ。大学日本代表の4番だから右の大砲としてじっくり育てたい。大山―北條の二遊間が固定できれば、Aクラス入りは堅いでしょう」
“ミスター・タイガース”の鳥谷の影が薄くなるほど阪神の優勝争いの可能性が高まるというのは虎ファンにはフクザツか。
※週刊ポスト2017年1月13・20日号