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『芸能人格付けチェック!』のGACKTとトランプ氏の共通点

『芸能人格付けチェック!』の見所はやっぱりGACKTのリアクション?(公式HPより)

 経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、おなじみの正月特番の見所を解説する。

 * * *
 この年末年始も、特番が目白押しだった。中でも、個人的に一番楽しみしていたのが、元旦の夜に放送されたABC朝日放送の『芸能人格付けチェック!これが真の一流品だ!2017お正月スペシャル』。

 ご存じのように『芸能人格付けチェック!』は、芸能人たちがチームを組んで、6つのチェック項目で高級品と安物を比べて高級品を選ぶ番組。チームは交代でチェックを行い、「一流芸能人」から始まるランクは、不正解ごとに落ちていき、最後は「映す価値なし」と画面から消えてしまう。

 芸能人たちの困った顔や不安な表情、飛び上がって喜ぶ姿や頭を抱える姿に、心の内があれこれ露わになって面白い。MCは格付けマスターの浜田雅功と伊藤四朗。

 この番組の何が楽しみって、GACKT が7年間無敗で個人記録42連勝中なのだ。記録をどこまで伸ばすのかはもちろんのこと、彼が見せる表情と仕草を手がかりに、どちらを選んだかを推理する楽しみがある。なぜならGACKTがチェックする時だけは、その選択が前もって視聴者に知らされないからだ。

 いろんな人にオファーをかけたが断られたというGACKTが、今年、組んだ相手は掘江貴文。足を組み、左手の親指を立てて自信を見せるGACKTの横で、なんとなく落ち着かない様子のホリエモン。GACKT自身、昨年に引き続きプレッシャーでハゲたというぐらいだから、掘江が感じたプレッシャーは半端なかったはずだ。

 去年はKis-My-Ft2の北山宏光と中山優馬と組んだが、不正解を出しチームの連勝記録が39でストップ。GACKTは一流芸能人から普通芸能人に格下げになった。これがよほど悔しかったのだろう。浜田にこの話を振られると、GACKTは自分の心をなだめるように、右手で左の二の腕を何度もさすった。クールなイメージの強いGACKTがこんな仕草を見せるのも、この番組ならではだ。

 さて、チェック1は100万円と5000円のワインの飲み比べ。ゆっくりと味わうと「香りだけでわかる」と言いながら、左手指先はAのグラスを指した。目につかないわずかで微妙な動きだが、無意識がそこに漏れ出てくる。選んだのはAか?

 GACKT様専用部屋でモニターを見ながら、メジャーリーガーの前田健太がAを選ぶと左の口元を一瞬、緩めた。他の芸能人がBを選んだ時は無表情だ。正解発表の時には、やや前かがみになると、あごに親指をあて、手を開いて指先だけを合わせ、顔の前で祈るようなポーズを見せた。今年も出たか、このポーズ!

 GACKTでも神頼みをするのか…と思うだろうが、実は手を開いて指先だけを合わせるのは、「神ってるのは自分!」ということを示す仕草。自信満々、私が正しい、というメッセージだ。

 ドナルド・トランプ氏が、ホワイトハウスでオバマ大統領と初めて会見した時も、やはりこの仕草を見せた。さすがにその手は、顔の前ではなく膝の上だったが、次期大統領として絶対的な自信があることを示していたものだ。

 果たして正解は…A。GACKTが選んだのも当然A。コメントが「めちゃくちゃ簡単」だったのもうなずける。

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