大谷翔平が日本ハムを日本一へと導き、セリーグでは広島が25年ぶりのリーグ優勝に沸いた2016年のプロ野球。2017年のペナントレースはどうなるのか、どこよりも早く順位予測。カミソリシュートを武器に巨人キラーとして活躍した平松政次氏は “史上最大級”と称される大型補強を敢行した巨人に注目する。
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巨人はソフトバンクで通算141HP(ホールドポイント=ホールド+救援勝利数)をあげた森福允彦(30)の加入が大きい。変則左腕は相手打者の左右に関係なく成績が残せる。陰りの見えてきた山口鉄也(33)に取って代わる活躍をすると思います。
現代のプロ野球で勝敗を左右しているのは、ストッパーよりも先発の作った流れを引き継ぐセットアッパー。パでも有数の左キラーの加入で、阪神に移籍してきた糸井嘉男(35)やDeNAの筒香嘉智(25)など各球団の左の主砲を抑え込めれば、15~20勝の上積みが見込めるといっても大袈裟ではない。
DeNAから山口俊(29)が来たのももちろん大きい。巨人打線の援護を受けながらシーズンを通してローテーションを守れれば貯金10は計算できる。新加入の投手が実力通りに働けば、独走するでしょうね。
シーズンが始まると計算通りに行かないのが常ですが、それを差し引いても巨人の優勝は揺るぎないでしょう。
古巣のDeNA? 残念ですが最下位争いが濃厚です。山口の抜けた穴が埋められていない。2016年はCSに進出したといってもシーズン成績は借金2です。そこから11勝のエースが抜けたとなると、上位進出は厳しい。ドラ1の濱口遥大(21、神奈川大)に期待したいところだが、大学最後の試合を1イニング5失点でノックアウトされている。大学生相手にそれだとプロでは苦労しますよ。