エスニック料理に欠かせないパクチーがブームになり、カップ麺業界にもその余波がきているという。そこで、行列ができる有名バーのマスターに、辛ウマなエスニック麺とカクテルのカップリングを紹介していただいた──。
夕方5時、カウンターはいつも立ち飲みする人であふれている。今や伝説となっている銀座のバー『ロックフィッシュ』のマスター・間口一就さんは麺好きでも知られ、『麺々エブリデイ!』(辰巳出版)を上梓したほど。実は、麺とお酒は相性がいいという。
「私の店でペヤングのミニに、ゆでキャベツと干し桜えび、揚げ玉を加え、カップごと出していました」(関口さん、以下「」内同)
現在ミニが販売終了となり、惜しまれつつ姿を消した。
「学生時代は故郷の愛媛にいる母が米や野菜と一緒に、地元のカップ麺の金ちゃんラーメンを入れてよく送ってくれましたね。さっぱりしたしょうゆ味でした。カップヌードルのカレー味も大好きだった。お湯を半分だけ入れて生卵を落とすと、もう濃厚で!」
今回試食してもらったエスニック風味の麺は、濃厚な味が多く、アルコール度数は高めでも、香りやクセが強すぎないウォッカが合うという。
「カップヌードルのシンガポール風ラクサ味は、つい最近現地で食べた本物に肉薄する味です。合わせるお酒は、グラスのふちに塩をつけるとソルティードッグですが、今回は塩なしのブルドッグで、塩分控えめに…」
◆カップヌードル シンガポール風ラクサ×ブルドッグ
「ココナッツの甘みとスパイスで、コク深い辛さがハマる。ココナッツとグレープフルーツなどの柑橘系がマッチ」194円/日清食品