芸能

松方弘樹さん、最近は「ほとんど言葉も出ない」状態だった

年末年始は言葉も出ない状態だったという松方弘樹さん

 1月21日に脳リンパ腫のため亡くなった松方弘樹さん(享年74才)。マグロといえば、なんといっても松方さんだった。真っ白なクルーザーでマグロ相手に竿を振るうドキュメンタリーは、正月番組の定番だった。

 2015年5月には、石垣島沖で361kgもの超巨大マグロを釣り上げ、世間は仰天。このマグロは、すしざんまいが約185万円で落札。松方が釣ったマグロの握り約1万2000貫を求めて、都内各店には大行列ができたほどだ。

 著書『松方弘樹の世界を釣った日々』(2016年3月、宝島社)の出版を目前にした昨年2月、頭痛や体のしびれなどを訴えて医師の診断を受けた松方さんは、そのまま大学病院への入院を余儀なくされた。

「入院時には右手右足に軽いしびれがありました。開頭して生体検査を行った結果、脳リンパ腫であることが判明したんです」(病院関係者)

「脳リンパ腫」とは脳の深部にできる悪性のリンパ腫で、発症率は10万人に1人という非常に稀な病気だ。腫瘍の場所によって体の麻痺や失語症、視力・視野の障害や認知能力の低下といったさまざまな症状を引き起こす。また、腫瘍によって脳が圧迫され、激しい頭痛や嘔吐に襲われることもあるという。松方さんの知人が言う。

「腫瘍が脳内にあるため手術で病巣を取り除くことは難しいらしく、松方さんは放射線治療と抗がん剤治療を中心に取り組んでいました。ところが昨年秋頃、ちょうど抗がん剤を投与しているときに脳梗塞を起こしてしまったそうです」

 脳リンパ腫によって脳にストレスがかかったり、抗がん剤を使う“副作用”で脳梗塞を併発する例は少なくないとされる。松方さんの場合はそれが抗がん剤をまさに投与中だったので、一時的に脳リンパ腫の治療を中止せざるをえなくなったという。

「しばらくして再開しましたが、その後もさらに小さな脳梗塞を2度起こしてしまったようで、腫瘍の治療が思うように進んでいなかったようです」(前出・知人)

関連キーワード

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン