降りしきる雨が、今にも雪に変わりそうな冷え込みだった1月8日の夜。東京・新宿からほど近いマンションから、冷たい雨を避けるように身を寄せ合って1組の男女が出てきた。大ぶりなマスクにダウンジャケットのフードをすっぽりと被った女性は、傘を差す男性の右腕にしっかりと手を回している。濡れた地面、歩道の段差に細心の注意を払うよう足下に目をやる男性は、待たせていた車の後部座席に女性をエスコートし、自らも車に乗り込んだ。
マンションの一室を訪れていたのは、市川海老蔵(39才)・小林麻央(34才)夫妻。ふたりは、前日もこの場所に足を運んでいた。海老蔵の知人が明かす。
「海老蔵さんは、その部屋に『酵素風呂』を作ったんです。すべては麻央さんのため。酵素風呂ががん治療に役立つと聞いて、友人と協力して手配したそうです」
酵素風呂とは、ヒノキのおがくずや米ぬかに薬草や野草から抽出した酵素を加えて発酵させ、その発酵熱で入浴するもの。砂風呂のように寝転んでおがくずを首まですっぽりとかける。血行促進や肩こり、冷え症の改善に加え、開いた毛穴から酵素が体内に取り込まれることで、免疫力のアップや毒素排出といった効果も期待できるという。
「もともとは京都にある酵素風呂に海老蔵さんが通っていて、そこで重い病気やがんの治療にも効果があると説明を受けたそうです。ただ、都内だと酵素風呂をやっているお店も限られているし、移動も麻央さんの体に負担になってしまう。それならば自分で作ってしまえと思い至ったそうで、1年近くかけて完成させました」(前出・知人)
12月30日、麻央は自身のブログにこう綴った。
《外出許可をもらい、姉と酵素風呂に入りに行きました。(中略)糠で身体を覆い、芯からあたたまり、「痛みが和らいでる」と私が言ったら、姉が泣いてしまいました。私も泣いてしまいました。酵素風呂を出て、15分くらいしたらまた痛みは戻ってきてしまいましたが、すごくすごく癒された時間でした。》