「春=張る」は、お財布を新しくするとお金がたくさん入ってくる縁起が良い季節とされている。そこで、この機会にお金に愛される社長のお財布を覗き見し、自分の財布の見直しにつなげてみよう!
まずは、コメ兵社長の石原卓児さん。もともとコメ兵は、石原さんの祖父が名古屋で始めた不用品の買取・販売業者。それが、いまや全国に約40店舗を展開する“リユースデパート”に成長した。年商は約450億円にものぼる。
そんな石原さん愛用のお財布は、アメカジの老舗『フラットヘッド』でオーダーのツヤのあるクロコダイル素材のもの。丈夫なコードバンで縁取っている。
石原さんが家業を継ぐ形で社長に就任したのは2013年のこと。「自分をリセットし、新たなスタートを切りたい」と思っているときに、尊敬する経営者から財布を替えることをすすめられた。
「サラリーマン時代は、二つ折の財布をさっとお尻のポケットに入れてフットワーク軽く動いていました。でも、社長はどっしりと構えなければいけない。だから、あえてポケットに入らない長財布がいいんだ…とアドバイスされました」。
いまも愛用するその財布は、初めての株主総会が終わった日に使い始めた。真新しかった革にもツヤが出て、若々しいデザインながら、風格を感じさせる佇まいへと“成長”している。
一方、ブランド王ロイヤル社長・森田 勉さん。トレードマークのスーパー・リーゼントと白手袋でテレビ出演する名物社長だ。不動産取引や投資、ブランド品販売など幅広く手がける。
30年以上、新年に新しいお財布に替えることを習慣にしている森田さん。クロコダイルの黒い長財布は「見ているとテンションがあがってくる美しさ」があるという。
「小さいお財布はダメ。金魚だって、大きな水槽で飼った方が大きく育つ。お金も同じ。窮屈な家だと増えません。のびのびさせてあげなきゃ」と、長財布を愛用し続ける。
努力だけでなく、勘や運が左右する商売の世界に身を置くため“縁起物”を入れることも。また、毎晩必ず余分なものが入っていないか、汚れていないかを確認するのも長年の習慣だ。
メタボ財布ではお金は入ってこない。逃げ足の速いお金に、少しでも長くとどまってもらえる“居心地の良い財布”を心がけているという。
※女性セブン2017年1月26日号