「全国のみなさま、第6代こにゃん市長のジュリアーノでございます。えっと、このたびは…まことに…ダメだ!! 就任して半年以上経つのに、堅苦しいあいさつは苦手だよ~!」
ネクタイ姿も凜々しく市長席に座るジュリアーノ市長。総投票数7235票のうちなんと2951票を獲得してぶっちぎりの当選を果たした彼だが、子猫のときに瀕死でたおれているところを保護されたのだという。
「介抱してくれたお父さんとお母さんは今、ボクの秘書をしてくれているんだよ。公務のときは車で送り迎えと付き添いをしてくれるし、第1秘書のお父さんなんて『任期の1年間はこにゃん市からのあずかりものだから』って至れり尽くせり(笑い)」
もともとお出かけ好きだったジュリアーノ市長は、オファーがあれば愛用のリードを付けてどこへでも視察へ出向き、行く先々で大歓迎される。
「初代ぎん市長が選出されたとき、和歌山電鐵のたま駅長から祝電が来たんだって。だからボクが市長のあいだに表敬訪問したいんだよね。2代目のニタマ駅長とボクが並んだら、なかなかゴージャスなんじゃない!?」
思えば、ニタマ駅長も元は捨て猫。人々の優しさに育まれて大きくなった彼らが会ったら、どんな話に花が咲くのだろう…。
【プロフィール】
名前:ジュリアーノ ♂
年齢:2歳(推定)
種類:猫
勤務先:こにゃん市(滋賀県湖南市にある架空都市)
職種:市長
主な仕事内容:湖南市夏まつり、石部宿まつり、さくらまつりなどに出席して、動物愛護や市の観光PR。小学校の運動会などに招待されることも。
お給料:市長当選時に、1年分のキャットフード代と、近江下田焼のお茶わんが贈呈された。
好きなこと:ドライブ。自分で車に乗り込むほど、お出かけ好き。
嫌いなこと:目薬をさされること。秘書が薬のフタを開けただけで逃げちゃう。
現在の悩み:同居している先輩猫のマルが仲よくしてくれないこと。
将来の夢:捨て猫がいない世の中になること!
撮影/山口規子
※女性セブン2017年1月26日号