今年、森永乳業が行った冬アイスに関する意識調査によると、全国20~60代の女性が「冬に夜食として食べるメニュー」の第1位は、なんとアイスだったという結果が出ている。 冬にアイスを食べる人が増えている理由をフードライターの西村愛さんはこう語る。
「暖房のきいた暖かい部屋で冷たいアイスを食べるという贅沢さが冬アイスの醍醐味です。夏は体を冷やす目的で食べますが、冬はスイーツ好きな人があえて食べるデザートなので、コンビニで300円以上する高級アイスも飛ぶように売れているんです。
大手メーカーも各社開発に力を入れているため原材料にマダガスカル産のバニラビーンズを使っていたり、スイーツ専門店に引けを取らないクオリティーです。クリスマスやお正月などイベントの多い時期の手土産にもピッタリですし、近年の日本人の食文化とマッチしたのでしょう」
高級志向が進む“冬アイス”は、夏にはない濃厚な味わいが楽しめる商品が多い。この冬のトレンドについて、コンビニアイス研究家のアイスマン福留さんに聞いた。
「きなこや黒蜜など和の素材を使ったアイスが業界全体のトレンドで、10日で100万個を売り上げたミニストップの安納芋ソフトクリームなど大ヒット商品も出ています。今年の新しい動きとしては、セブンプレミアムのマカロンアイスやローソンのダックワーズサンドなど、異素材を組み合わせた„ハイブリッド系“も人気です」
さぁ、部屋を暖かくして、今日は何のアイスを食べようか――売れ切れ続出のご当地アイスを紹介。
●獺祭 酒粕アイス 378円
ひと口食べた瞬間、日本酒の風味が豊かに広がる。獺祭ストア直売所(山口、東京、福岡)、ローソン京橋駅前店(東京)、富士冷菓(北海道)などで販売中。