15%の壁を超えられるか──あえて口には出さないが、ドラマのスタッフの間では、そんな“暗黙の基準”があったという。
「情報番組からバラエティー番組まで、木村さんがあれだけ番宣に出動したのは前代未聞のこと。ドラマのロケも重なっていたので、本人は毎日3時間も寝てないはずです。それだけに“15%はほしかった”というのが本音でしょう」(テレビ局関係者)
木村拓哉(44才)の主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~』(TBS系)が1月15日にスタートした。SMAP解散後の初仕事に、世間の注目は否応なしに集まった。
同局同時間帯の最近のヒットドラマの初回視聴率を見ると、『99.9』(2016年4月~)が15.5%、『下町ロケット』(2015年10月~)が16.1%、『天皇の料理番』(2015年4月~)が15.11%。たしかに、「15%」が1つの試金石になっている。
「結果、視聴率は14.2%。悪くない数字です。草なぎ剛さん(42才)主演の『嘘の戦争』(フジテレビ系)の11.8%は上回りましたし、現状では今クールの民放ドラマではトップ。“さすがキムタク”という面子は保ちました」(前出・テレビ局関係者)
放送スタート前週の週末ともなると、木村はドラマのPRのためにTBS系の番組に出ずっぱりだった。朝の情報番組『白熱ライブ ビビット』(13日放送)ではTOKIOの国分太一(42才)やNEWSの加藤シゲアキ(29才)と共演し、“大物先輩”の登場に緊張する国分の肩を揉む大サービス。『サタデープラス』(系列の毎日放送、14日放送)では関ジャニ∞の丸山隆平(33才)とも絡んだ。
「木村と国分の共演は20年ぶりです。それまではほとんど共演もなかった後輩たちとフレンドリーに絡む様子は珍しい光景で注目されました」(芸能リポーター)
番宣とは、いうなれば、忙しいロケの合間に駆り出されるプラスアルファの仕事だ。ところが、木村には一切の手抜きがないのはもちろん、いつも以上に熱さを見せていた。