コラム

投資歴8年男性 毎年平均60%の利益実現するFX運用術

毎朝4時に起きてニュースをチェックしてから出勤する日々

 いつからか投資の世界では、1億円以上を稼ぎ出した個人投資家のことを「億り人」と呼ぶようになったが、その下には“億り人”を目指す個人投資家たちがひしめき合っている。彼らは、いかにして資産を築き上げているのか? 田村浩司さん(仮名。50代・投資歴8年・運用金額1400万円)が、自身の投資遍歴を振り返る。

 * * *
 2006年までまったく投資に興味がなく、やっていたのは会社の財形貯蓄くらい。ちょうどその頃、会社の大きな変革があり、将来不安から「自分も変わらないと」という危機感を持ったんです。それから500円玉貯金と2000円札貯金を加速させました。

 2年で293万円を貯め、FX(外国為替証拠金取引)をスタート。しかし、当時はリーマン・ショック真っ只中で、相場環境は最悪。南アランド/円と豪ドル/円の買い一辺倒で80万円の負けとなり、投資初年度はほろ苦いデビューとなりました。それからはロングだけでなくショートも織り交ぜたり、通貨ごとのチャートのクセを分析するようになりました。

 例えば下値支持線まで下落してきた場合、反発してボックス継続だったらロング、確実に割って下落トレンドが確認できたらショートと、状況を見極めてからエントリーすることを心がけました。これでパフォーマンスが向上し、2009年以降は年間の損益は全勝、平均年60%ほど殖やすことができています。

 現在、FXで900万円くらい、投信を500万円くらい運用していますが、基本的にFXで儲けた利益は生活費や趣味の海外旅行代に使っています。一昨年は年初500万円だったのですが、一昨年と去年の2年間で700万円ほどの利益を得ることができました。その利益もほぼすべて出金して使いました。

 私は海外旅行が好きなので、ヒルトンの高級コンドミニアムを1週間単位で所有できるタイムシェアプログラム「ヒルトン・グランド・バケーションズ」を350万円分追加購入したほか、車の購入に200万円、生活費に150万円ほど充てています。会社員としての給料は住宅ローンの返済に回し、残った分は老後や、万が一のときのための生活費として手をつけないようにしています。

 現在50代になり、そろそろ自分の老後も考えるようになりました。厚生年金はもらえますが、退職金と、65歳までの再雇用時の給料は老後の生活費に残したい。そのために、定年の60歳までに住宅ローンの繰り上げ返済をして払い終わらせたいと思っています。

 投資に興味を持ったのが40代と遅かったので、ただ稼ぐだけではなく、人生全体のファイナンシャル・プランニングが必要でした。そこで週末は投資スクールに通ったり、証券会社の無料セミナーに行って、金融リテラシーを身につけるための勉強をしています。

マネーポスト2017年新春号

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン