芸能

石田ゆり子や田中美佐子の中古写真集が高値安定の理由

「写真集の聖地」といわれる荒魂書店

 アイドル写真集のコレクターなら知らぬ者はいない伝説の古書店・荒魂書店(あらたましょてん)が東京・神田神保町にある。古書市場でもめったにお目にかかれない写真集が並ぶ店内は、まさに宝の山。「写真集の聖地」の秘密に迫った。

「写真集の値付けは、肌の露出度、商品の状態、希少性を軸に行ないます」

 こう話す3代目店長・鎌田俊一氏(41)に、写真集の在庫1万点の中の高額商品を聞いた。知名度の低い頃に露出のある写真集を出し、それ以降セクシーショットを封印しているタレントは、必然的に上位にランクインする。

 代表例は、1990年代にミリオンヒットを連発したZARDの坂井泉水だ。本名の蒲池幸子でレースクイーンとして活躍していた1990年に出版された『NOCTURNE』は、現在の店頭価格がなんと19万円。

「髪の毛で胸を隠すなどセミヌードのカットが多く、90年代後半には10万円で仕入れて、20万円以上の値を付けてもすぐ売れました。一時期、落ち着きましたが、2007年の死去後、再高騰しました。写真集の紙質が良くなく、綺麗な状態を保っている写真集はさらに稀少。アーティストとして神格化されているので、ファンは帯付きの完璧に近いコンディションを求める傾向がある。お客さんのこだわりも価値に影響を与えます」(鎌田氏・以下「」内同)

 デビュー直後の石田ゆり子、3年目の田中美佐子、23歳の紺野美沙子の色っぽい写真集も高値で安定している。

「3人ともずっと良いイメージのまま、現在も一線で活躍している。それも、値崩れしない大きな理由の一つです。石田さんの作品は、背表紙がピンク色で色やけしているものが多く、状態の良い本はかなり貴重です」

 人気タレントの数少ない妖艶なカットがお宝度を高める一方で、1970年のデビューからわずか1年半の間に7作も映画主演を務め、何度もヌードを披露した関根恵子、1975年の『かまきり夫人の告白』以降、幾度となく肉体を晒してくれた五月みどりにも高値が付いている。

「関根さんの『PICTORIAL』は、大阪万博のポスターなどを手掛けた操上和美さんの撮影で、アート的にも評価が高い。写真家の名前で高値が付く側面もあります。熟女ブームの先駆けである五月さんは今もその層に根強い人気です」

※週刊ポスト2017年1月27日号

関連記事

トピックス

山口組分裂抗争が終結に向けて大きく動いた。写真は「山口組新報」最新号に掲載された司忍組長
「うっすら笑みを浮かべる司忍組長」山口組分裂抗争“終結宣言”の前に…六代目山口組が機関紙「創立110周年」をお祝いで大幅リニューアル「歴代組長をカラー写真に」「金ピカ装丁」の“狙い”
NEWSポストセブン
「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン