高速道路逆走や、ブレーキとアクセルの踏み間違いなど、高齢ドライバーの認知機能や判断力の低下が原因と思われる事故が増えている。
「今までは、75才未満と75才以上に分けて、それぞれに高齢者講習を行っていましたが、高齢になるほど認知機能に個人差が出るため、75才以上はもっと細かく分けて対応することになりました。
3月12日からは、認知機能検査によって3グループに分け、【1】認知症の心配がない人は、75才未満の人同様、講習時間を短縮して簡素化する一方、【2】認知機能低下の恐れがある人と、【3】認知症の恐れがある人には、実車指導や個人指導を行うなど、手厚い高齢者講習を計3時間実施します。
さらに、認知症の恐れがある人は、医師の診断書が必要になり、免許取り消しになる可能性もあります」(モータージャーナリスト・岩貞るみこさん)
さらに、3年という更新時期に限らず、認知機能が低下した時に起こしやすい違反行為をした場合は、臨時認知症検査を受けなくてはならなくなった。違反行為とは、信号無視、通行禁止違反、逆走や歩道の通行、踏切での違反、ウインカーを出さずに右左折するなど18種類。詳細は警察のサイトなどで確認を。
認知機能の低下を自覚させることで、高齢ドライバーの事故防止につなげたい制度だ。
※女性セブン2017年2月2日号