ドナルド・トランプ氏の度重なる“政策発信”でツイッターの発信力に注目が集まっているが、日本の若者の間では今やツイッターより断然、インスタグラムだという。
短文を投稿するツイッターに対し、インスタグラムは主に写真を投稿する。フェイスブックと比べて写真が簡単に加工できるのも特徴だ。風邪を引いたらマスク姿、カフェに入ったらカプチーノと、写真1枚で近況を伝えられる「インスタ」は10~20代の若い女性を中心に支持されている。
まァ、“そんなのよくわからんからどうでもいい”という向きも本誌読者には多いかもしれないが、御年83歳の黒柳徹子が今や“インスタグラム界のニューヒロイン”になっていると聞けば感服せざるを得ないのではないか。
『徹子の部屋』(テレビ朝日系)にゲスト出演した福山雅治(47)からインスタを勧められた黒柳はさっそく投稿を開始。ゴージャスなドレスや艶やかな着物、おしゃれな小物など、かわいい写真の連発が若い女性に大受けし、昨年9月の開始以来、わずか3か月で40万人を超えるフォロワーを獲得した。女性ファッション誌『CanCam』2月号に「新インスタ女王」として登場後、自らのインスタで同誌の付録(スマホ自撮りライト)を取り上げるや同誌は完売となったという“社会現象”も巻き起こした。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏が語る。
「10~20代の若い女性の間では、タレントの黒柳徹子ではなく、『おしゃれでかわいいおばあちゃん』として認知されている。その証拠に、彼女のインスタにはよくパンダのアイテムが映りますが、フォロワーたちは彼女とパンダの深い関係を全く知りません。
また最近、インスタは企業のマーケティングに利用され、宣伝目的で化粧品の写真などをアップするタレントもいるようですが、黒柳さんの場合は宣伝臭が全くない。『年を取ってもおしゃれに貪欲だから、本物を見極める目がある』『彼女の勧めるものなら間違いない』と絶大な信頼を獲得しています」
83歳にしてさらに「女子力」を増したトットちゃん、恐るべし。
※週刊ポスト2017年2月3日号