芸能

『A LIFE』浅野忠信への違和感 「敵役としては中途半端」評

映画向き? ドラマで副院長役を演じる浅野

 木村拓哉が初の医師役を演じているドラマ『A LIFE~愛しき人~』。主役級の役者が勢ぞろいしたことでも注目だが、そのなかでも普段、民放ドラマにほとんど出ない浅野忠信(43才)が出演していることでも話題が集まっている。TBSの連続ドラマでは28年ぶり。木村演じる外科医と対立する病院の副院長役といういわば敵役だが、この浅野の役がどうもしっくりこない、という声は多い。ネット上では、「浅野の演技はテレビドラマには重すぎるの?」「役が合ってない」という声も出ている。コラムニストのペリー荻野さんがその“違和感”の正体を解説する。

 * * *
 そんなわけで、何かと話題の木村拓哉主演のドラマ『A LIFE~愛しき人~』。物語は、卓越したオペ技術と知識を持ち、アメリカで経験を積んだ外科医沖田(木村)が、恩師でもある檀上記念病院院長・虎之介(柄本明)の心臓手術を行うために帰国したことから始まる。

 虎之介の娘・深冬(竹内結子)は、沖田の元恋人で今は、沖田の幼なじみにしてライバルの副院長檀上壮大(まさお・浅野忠信)の妻。微妙な三角関係に、メガネをきらりと光らせる外科部長の羽村(及川光博)、医学界権力者の息子で心臓外科医の井川(松山ケンイチ)、沖田が気になる優秀なナース(木村文乃)などがからんでくる。

 第二話では大動脈瘤の手術後、右手にしびれが出た和菓子職人(平泉征)の再手術を見事に成功させた沖田。「まだ終わりじゃない。絶対に救う!」「俺の大丈夫には根拠がある」「俺なら切れる」毎回、沖田からはこんな言葉が飛び出す。

 苦しむ患者のため、周囲の反対を押し切ってでも結果を出すのは、医療ドラマの王道だ。初回の平均視聴率は14.2%、第二話で14.7%と上昇。昨年後半、米倉涼子の『ドクターX~外科医・大門未知子』をはじめ、吉田羊の『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』、沢口靖子の『科捜研の女』、北川景子の『ヒポクラテスの誓い』など、さまざまな医学系ドラマが出た後だけに、二話で視聴率アップというのは、このドラマの底力といえるのかもしれない。みんな木村拓哉に、こんなセリフを言いきって欲しかったのである。

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