今後、上昇が期待できる投資環境が整っていくとすれば注目すべき銘柄は何か。投資のエキスパートたちはどんな基準で選び抜いているのか。
IT分野が関心を集める一方で、雇用や観光など「人の動向」に注目する投資家もいる。株投資で1億円以上の資産を獲得した「億り人」の坂本彰氏は、「人材派遣」の追い風を予測する。
「トランプ大統領が公約通りに景気対策を実施して米国の消費が改善すれば、日本の輸出企業の人手不足が顕在化する。とりわけ技術者の人材不足が深刻になると読んで、技術系の人材派遣に特化しているアルプス技研を買おうと考えています。また消費という観点では、依然としてインバウンド関連銘柄も押さえておきたいところです」
意外なテーマは、天皇の生前退位に伴う「新元号」。投資情報サイト「カブ知恵」代表の藤井英敏氏が解説する。
「紙幣や貨幣、印刷物などが切り替わるだけに、光村印刷や光陽社などが“改元特需”に沸くと思われます」
※週刊ポスト2017年2月3日号