今の時期に旬を迎えるカリフラワー。もとは野生のキャベツの改良種として生まれたアブラナ科の野菜で、形はブロッコリーに似ているが、栄養成分はキャベツのそれに近い。なかでも特筆すべきはビタミンCで、含有量はキャベツの約2倍。風邪を引きやすい冬には強い味方だ。
また、高血圧を予防するカリウム、お腹をきれいにしてくれる食物繊維も豊富。さらには発がん性物質を抑える働きのあるアリルイソチオシアネートを含み、ビタミンCの効能と合わせてがん予防の効果も期待される。
選び方は、つぼみ(中心の白い部分)のきめが細かく硬く締まっていて、しみのない真っ白なものを選ぶ。カリフラワーの甘み成分は茎の部分に多いので、鮮度のいいものを選んで茎まで使い切りたい。
すぐに小分けにして調理する場合は、まず、カリフラワーを裏返して茎の根元からざっくりと包丁を入れ、大きめにつぼみを切り落とす。それから各つぼみの茎に包丁の刃先を途中まで入れてあとは手で裂く。こうするとつぼみがボロボロになることなく、きれいに分割できる。
家庭料理研究家の松田美智子さんが、カリフラワーの下準備のコツを教えてくれた。
「野菜、とくにカリフラワーやブロッコリーなどギュッとかたまりになっているものは、うまみと栄養の流出を避けるためにも、できるだけ包丁を入れずに丸のまま下ごしらえしたいもの。水溶性のカリフラワーはとくに、ゆでずにせいろなどで、さっと蒸してから保存なさるとよいかと思います」(松田さん)
ここで、カリフラワーを使ったおすすめ料理のレシピを紹介しよう。
◆カリフラワーのせいろ蒸しアンチョビーソース
【1】カリフラワー中サイズ1個は外葉を除き、包丁の刃先を軸とつぼみの間に差し込みながらグルリと軸を切り抜く。
【2】蒸し器に収まるサイズの皿に【2】をのせ、酒大さじ2を回しかけて、塩少量をふる。
【3】蒸し器を火にかけ、湯気が上がったら【2】を入れ、強火で5~7分蒸し、ざっくりとカリフラワーを切る。アンチョビーのみじん切り大さじ1、オリーブオイル大さじ3を合わせて回しかける。白こしょう少量をふる。
※女性セブン2017年2月9日号