前田敦子(25才)が嘘をついているか、本心をしゃべっているのか、見分ける方法がひとつあるのだという。
「すっごい早口なんですよ(笑い)。ねこをかぶってしゃべれば、ゆっくり話せるんですよ。でも本心は早口になっちゃうんですっ!」
というわけで、本誌・女性セブンの取材にはヒジョーに早口で答えてくれたあっちゃん。14才で芸能界に身を投じ、25才になった今、そのキャリアをキャッチフレーズ的にまとめてみるならば、「AKB48時代はバブル、今は贅沢な体験」ということになるのだそう。
「AKB48の頃は、食べたい物をずーっと食べて、『ダンスをして動いてるからいっか!』とぐうたらする生活。水着写真を見返すとむちむち。浅はかだなあ(笑い)。今はヨガや、お肌のための皮膚科通いに時間を費やしてますよ」
ずいぶんときれいな女性に成長したわけを自己分析してもらうとこの答えだった。
「25才はちょうどいい。子供扱いもされないし、大人として扱われるけれど、大人としては若者じゃないですか。年上のかたもいるし、後輩も増えてきた。“あいだ”に挟まれるのが25才から30才の時期だと思うので、いろんな人の話も聞けるし、いろんなことを考えられる。ラッキーで贅沢な時期を過ごしています」
彼女が今いちばん贅沢を感じる時間は、三浦友和(64才)と話をする時なんだという。現在放映中のテレビ朝日系ドラマ『就活家族~きっと、うまくいく~』で親子役を演じているふたり。どんな話で盛り上がるのか想像がつかないけれど…。
「私は、昔の日本映画が大好きで、故・相米慎二監督のファンなんです。薬師丸ひろ子さんがかわいい『セーラー服と機関銃』(1981年)は最高です。友和さんは『台風クラブ』(1985年)に出られてて、すばらしいお芝居をされているんです。当時の撮影秘話を聞かせてくださるのが本当に楽しくて。でもね、友和さんはまさか私が“相米ファン”だとは露ほども思っていません。いつバラそうかな、ハハハ」
そのドラマ、父・三浦友和、母・黒木瞳、弟・工藤阿須加の家族で、「本当のお父さん、お母さんみたいに、食卓を囲んで朝ご飯を食べて、すごく不思議な疑似体験をしている」のだが、本当のお母さんはお元気ですか? と問うと…。
「昨日、うちに来て、一緒に洗濯物を畳みました(笑い)。私の家には2匹、実家には十数匹、ねこがいるんですけど、お互いのねこの最新情報を話しているとあっというまに時間が経っちゃうの!」
以上、ねこをかぶらずに、早口で教えてくれた話。女優としてますます輝いていきますように──。
撮影■中村功
※女性セブン2017年2月9日号