1984年にデビューした佐野量子。愛らしいルックスで人気を博し、雑誌のグラビアに度々登場したが、彼女の魅力は美貌だけではない。写真家の小澤忠恭氏は、次のように語っている。
「彼女、静岡からバスで通っていましたが、帰りに乗り過ごしたというのです。『困ったなあって思っていたらトラックが停まってくれて、家まで送ってくれました』と。危ないですよね(笑い)」
こうした天真爛漫なキャラクターでバラドルとしても開花。「ナマコをちょうちょ結びにしたら内臓が出ちゃいました」という発言は有名で、『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)では天然キャラアイドルとして準レギュラー扱いになった。
一気にスターダムにのし上がった佐野だったが、人気絶頂の中、1994年に引退。翌年に騎手の武豊と結婚、その後は「私の仕事は夫を支えること」と頑なにメディアへの登場を避けてきた。
しかし2015年10月、20年ぶりにテレビ出演。その美貌は今も変わってはいなかった。
●さの・りょうこ/1968年、静岡県出身。1984年にドラマ『気分は名探偵』(日本テレビ系)にてデビュー。翌年『ファースト・レター』で歌手デビューも果たし、映画、バラエティ、CMなど多方面で活躍、人気アイドルとなる。1994年、芸能界を引退。1995年、騎手の武豊と結婚した。
※週刊ポスト2017年2月3日号