ライフ

葉巻にハマる若者も出現? 大人の贅沢な嗜みを体験してみた

道灌山BARには常時120種類以上の葉巻が揃う

 スローフード、スロートラベル、スローワーク……。あくせくと多忙を極める現代人がいま一番欲しているのは、くつろぎの時間を大切にする「スローライフ」への転換だろう。

 そんな中、愛好家のみならず俄かに注目を集めているのが葉巻(シガー)だ。

 葉巻といえば、かつては英国元首相のチャーチルや日本の吉田茂に代表される大物政治家、その他、上流階級のステータス・シンボルのイメージが強かったが、今日では個人の楽しみとして葉巻を燻らせる人も増えた。

 5年前に職場の上司に勧められて以降、月に数回、都内某所にある隠れ家的なシガーバーを一人で訪れるという中堅商社勤務の40代男性が、葉巻の魅力について語る。

「葉巻が一般的に売られている紙巻きたばこと大きく違う点は、1本吸うのに少なくとも30分以上かかることです。最初はその時間すらもったいなくて、葉巻を吸いながらスマホやタブレットを取り出しては仕事の残りを片付けたりしていましたが、今は癒しのシガータイムを過ごせる余裕ができました。

 時間を気にせずゆっくりと煙を燻らせていくと、あくせくした日々の仕事で高揚した頭を鎮め、リセットすることができます。そして、独特な葉巻の残り香を胸のあたりに漂わせながら自宅に帰ってベッドに入ると、深い眠りにつくこともできる。

 よく若い世代の中には、『かっこいいから』とか『女性にモテるから』という理由で葉巻を始める人もいますが、私にとっては、自分だけの豊かな時間が持てる貴重なアイテムとなっています」

 まさに自分の生き方やライフスタイルを見つめ直したい人にとっては、究極の嗜好品といえる葉巻。だが、産地や風味がそれぞれ異なる葉巻の選び方や吸い方がさっぱり分からなければ、始める敷居も高いはず。

 そこで、JR西日暮里駅近くのビル内でシガーバー『道灌山BAR』を営むマスターの広見護氏(50)に手解きしてもらった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

“令和の小泉劇場”が始まった
小泉進次郎農相、父・純一郎氏の郵政民営化を彷彿とさせる手腕 農水族や農協という抵抗勢力と対立しながら国民にアピール、石破内閣のコメ無策を批判していた野党を蚊帳の外に
週刊ポスト
緻密な計画で爆弾を郵送、
《結婚から5日後の惨劇》元校長が“結婚祝い”に爆弾を郵送し新郎が死亡 仰天の動機は「校長の座を奪われたことへの恨み」 インドで起きた凶悪事件で判決
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
「最後のインタビュー」に応じた西内まりや(時事通信)
【独占インタビュー】西内まりや(31)が語った“電撃引退の理由”と“事務所退所の真相”「この仕事をしてきてよかったと、最後に思えました」
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱部屋に転籍した元白鵬・宮城野親方
【元横綱・白鵬が退職後に目指す世界戦略】「ドラフト会議がない新弟子スカウト」で築いたパイプを活かす構想か 大の里、伯桜鵬、尊富士も出場経験ある「白鵬杯」の行方は
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
「日本人ポップスターとの子供がいる」との報道もあったイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
イーロン・マスク氏に「日本人ポップスターとの子供がいる」報道も相手が公表しない理由 “口止め料”として「巨額の養育費が支払われている」との情報も
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
 6月3日に亡くなった「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(時事通信フォト)
【追悼・長嶋茂雄さん】交際40日で婚約の“超スピード婚”も「ミスターらしい」 多くの国民が支持した「日本人が憧れる家族像」としての長嶋家 
女性セブン
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン