片やきらめくネオンの下で大胆に白い肌を晒し、片や悲壮感漂う表情で妖しげに。主演女優が脱ぎ、あえぎ、絡む――観客が思わず生唾を飲む迫真の艶技が口コミで広がり、全日満員御礼。今まで舞台を見たことがないという人もこの“2つ”の舞台に続々と足を運んでいる。
長澤まさみ(29才)主演の『キャバレー』と宮沢りえ(43才)主演の『足跡姫~時代錯誤冬幽霊~』が話題だ。
「上演期間がかぶる上に、しかも双方が限界というくらいの濡れ場まで挑戦しているとあって比較されています。両方観に行く人も多い。本人たちも意識しているようです」(舞台関係者)
『キャバレー』の舞台はドイツ・ベルリンのナイトクラブ。長澤は人気歌姫を演じる。
「長澤さんは今回、最初で最後のミュージカルと決めて並々ならぬ覚悟で挑んでいます。1年前からボイストレーニングに通っていたそうで、腹の底からの力強い歌声は圧倒的。演出の松尾スズキさんにも“何でもやります!”と言った通り、今まで避けてきたとは思えないほどの肌の露出ぶりです」(前出・関係者)
一方、1月18日にスタートした『足跡姫』は江戸時代のひなびた芝居小屋を舞台に、宮沢りえが出雲阿国座の看板踊り子を演じる。
同作は中村勘三郎さん(享年57)へのオマージュ。1994年に勘三郎さんとの不倫愛が報じられた彼女にとっては意義深い舞台となる。宮沢は、「どこかで見てくれている勘三郎さんと、その瞬間にしか生まれない濃密な何かを全身で感じたい」とコメント。プレッシャーを力に変え、舞台で大人の切ない色気を醸している。
双方公開すぐに追加公演が決まる注目度で、日に日に濡れ場の艶も増している。
長澤はコルセットにガーターベルト姿で、股間に指を這わせたり、180度開脚したり。相手役の小池徹平(31才)と会場に生音が響くほどのディープキスをしたと思ったら、石丸幹二(51才)の乳首をいじる。
「一目長澤さんを見ようと思っても、チケットが高騰していて取引サイトでは1枚10万円もの値になっています。この値段は本当にないことですよ。男性一人客も増えています。志村けんさん(66才)や城田優さん(31才)も見かけました」(前出・関係者)
宮沢も負けていない。全身透け透けの衣装でストリップシーン。なまめかしい色気を発しながら、妻夫木聡(36才)の胸に倒れていく。
「チケットは完売ですが、高騰とまではいきません。濡れ場の露出は断然長澤さんですから。でも、りえさんには匂い立つ大人の魅力を感じました。直接的なキスシーンがあるわけじゃないんですけど、今回もすごかった…。勘三郎さんの長男・中村勘九郎さん(35才)が客席にいたのも驚きました。りえさんを真剣なまなざしで見つめていましたよ」(別の舞台関係者)
2人の舞台はまだ1か月以上続く。
※女性セブン2017年2月9日号