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天職探す50代男「老けてると不利」と増毛を画策する

 自分の天職とは何なのか。そんなことを考えながら、そこそこの年齢まで達したという人も多いだろう。しかし、ほとんどの人はそんな疑問も忘れてしまうのだが、中には天職探しを諦めない人も。東京都に住むSさん(52才)は、看護師として働く女性。その夫(53才)は現在就活中だというのだが…。Sさんが告白する。

 * * *
「自分にはもっと合っている仕事があると思う」。資格は運転免許だけ。英語もインターネットもほぼゼロの50過ぎた夫が、「天職を探して転職」とか言って、勝手に会社を辞めてきた。

 それなら死ぬ気で就職活動をするかと思えば、「ひとまずアルバイトをしながら、じっくり探すよ」といたってのん気。鏡を見ながら、「頭がハゲてると実年齢よりも上に見られて不利なんだよ」となけなしの毛を引っ張ったりしている。

 昨日今日ハゲたんでもないのに、カツラのカタログとにらめっこした翌日は、「値段は高くても増毛の方が自然なんだよな」と私の顔を見るのよ。

 最初の頃は、CMやお笑い番組を見て、「斎藤さんだぞ~」のモノマネをするから、笑ってあげたわよ。でも今はハゲネタをされるたび、「働かないなら出ていけ!」と言いそう。

 厳寒の頃、飼い犬や猫が寒くないか気にかけても、夫がエアコンのスイッチを持つと、ついギロリ! 長湯、長シャワーも腹が立つし、ドアの開け閉めにもつい文句。こんな時よね、主婦が「エコ」に目覚めるのは。

※女性セブン2017年2月9日号

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