芸能

猫好きの間でドラマ『猫忍』が話題  猫侍スタッフが再集結

『忍者赤影』へのオマージュも盛り込む『猫忍』(公式HPより)

 1月にスタートしたドラマ『猫忍』(ねこにん、BSフジなど)が猫好きの間で話題を呼んでいる。生き別れた父親そっくりの猫を飼い始めるイケメン忍者・陽炎太(大野拓朗)を主人公にした忍者ドラマ。その見どころについてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 2月といえばニャンニャンニャン。2月22日は「猫の日」。ここ数年の「猫ブーム」はすごいことなっている。大河ドラマ『おんな城主 直虎』でも次郎法師(柴咲コウ)の師匠南渓和尚(小林薫)が抱いた茶色の猫に目が釘付けの猫ファンも多いことと思う。そこに颯爽と(?)現れたのが「猫忍」だ。

 主人公の若き忍者陽炎太(大野拓朗)は子どものころ、行方不明となった赤鼻の天才忍者の父(船越英一郎)と離れ、忍びの里で修行を積んだ身。ジャンプしただけでするっと屋根に飛び乗ったり、「ドロン」と煙とともに姿を消したり、高度な忍術もオーケーの陽炎太だが、たったひとつ大きな弱点がある。いつでもどこでも猫に気をとられてしてしまうのだ。

「猫は魔物だ」と怖い顔で忠告する師匠(麿赤児)の横で先輩忍者がニャーと猫の声マネをしただけで落ち着きがなくなり、キョロキョロする。陽炎太は父が「変化の術」で猫に姿を変えたと信じ込み、探し続けているのだった。江戸に出た陽炎太はついには「殿様の超稀少金魚を奪う」大事な任務で忍び込んだ屋敷から赤鼻猫を連れ帰り、こっそり長屋で同居を始める。キャッチフレーズは「拙者、世を忍んで猫飼ってます」である。

「変化の術、見事です」とおデブ猫を「父上」と敬い、粗相をされても「さすが猫になりきっておられる」といちいち感動する陽炎太。「ここは安全です、人間に戻って」と説得されても猫はニャーと鳴くばかり。「猫は魔物で、父は猫」と森本レオのゆるいナレーションもすんなりくる。さすが北村一輝主演で好評を博した『猫侍』のスタッフによる癒し系猫時代劇シリーズである。

 注目は猫ばかりじゃない。忍びの大野がキメシーンではカッコいいのである。懐に8.5kgもある父上猫を忍ばせて道を歩き、酒を飲み、いざとなれば忍びのアクション。忍者装束もバッチリ決まって、きりりとした表情は朝ドラ『とと姉ちゃん』材木問屋の若旦那役だった大野とは別人のようである。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン