どの家庭の台所にもたいていあるのが“ラップ”とアルミ箔”。でも、ラップとの使い分け方がわからなかったりと、イマイチ使いこなせていないのでは? 実は、調理に掃除に使える裏ワザが満載。今日から使えるテクを一挙大紹介する。
アルミ箔を“銀紙”とも呼ぶが、紙ではなく、とても薄いものの、れっきとしたアルミニウムという金属だ。
日本アルミニウム協会の中野直男さんによると、アルミニウムは、軽くて丈夫でさびないことから、アルミ箔以外にも、生活の身近なところで使われているという。
「例えば、新幹線や地下鉄の車両、飛行機のボディーから、スナック菓子の袋や飲料の缶、薬を包むパッケージなどがあります」(中野さん)
つまり、生活に密着した金属なのだ。
また、アルミの鍋は、熱伝導率がよいという特徴があるが、アルミ箔も同様。
「料理に火が入りやすいので、熱いものでも冷たいものでも、熱をすぐに伝えやすい。ですから、食品を“包む”には最適です」(中野さん)
さらに、フードコーディネーターの浅野陽子さんはこんな提案をする。
「私はグラタンやキッシュなどをピクニックに持って行く時に、保温性の高いアルミ箔で包みます。グラタン皿にアルミ箔をかぶせ、表面に3か所ほど穴を開けます。そうすれば、温かさを長く保ったまま、湯気は適度に飛ばされ、料理が水っぽくならずにすみますよ」
アルミ箔は調理の場以外でも使い道が。実は、アルミ箔には、抗菌作用もあるので、掃除にも使えるのだ。清掃収納マイスターの大津たまみさんは、忙しい時こそ、アルミ箔を“予防清掃”に活用すると言う。
「予防清掃とは、汚れにくくするためのひと手間。例えば、アルミ箔を丸めて排水口に置いておくだけで、ぬめりを防いでくれたり、汚れを防止するシートの役割も果たしてくれます。放っておくだけで、きれいが長持ちするので、おすすめですよ」
家事のさまざまなシーンで“頼れる助っ人”アルミ箔。上手に活用すれば、家事がもっと楽しくなりそう!
※女性セブン2017年2月16日号