2月1日からプロ野球は一斉にキャンプインした。スポーツ紙をはじめとして、多くのメディアがキャンプに紙面を割くが、担当記者はどのように紙面を作っているのか?
高橋由伸・監督の下、「30億円補強」でV奪還を目指す巨人は宮崎へ、金本知憲・監督の“超変革”が2年目を迎える阪神は沖縄へ、昨季日本一を達成した栗山英樹・監督の日本ハムは米アリゾナ州ピオリアへ──昨年のシーズン終了後、ストーブリーグと自主トレ取材を続けてきた番記者たちは、2月に入って担当球団のキャンプ地に飛んだ。
キャンプイン直前のスポーツ紙には、各球団の番記者のコメントとともにキャンプ地ガイドが掲載されるのが恒例だが、チームごとに担当する記者の人数は大きく違う。
日刊スポーツは、セ・リーグでは阪神の5人が最も多く、巨人が4人、中日、広島が2人で続き、ヤクルト、横浜はそれぞれ1人。パ・リーグでは日本ハム4人、ソフトバンク3人、ロッテ以下4球団が1人ずつという布陣だ。
これがスポーツ報知になると巨人7人、阪神4人のほかは、セ・パ10球団に各1人という配置になる。
「読売系列の報知ほどの偏りではないにせよ、巨人担当は各紙最低でも3~4人はいます。試合のないキャンプ中は特に巨人関連の記事が多くなる。注目度が違いますから。番記者は基本的にキャンプからオープン戦、ペナントレースまでシーズンを通して同じメンバー。新米の下っ端は記者用語で“小僧”と呼ばれ、巨人担当ならG小僧、阪神なら虎小僧となります」(スポーツ紙デスク)
※週刊ポスト2017年2月17日号