スマホによるカンニング疑惑の冤罪を晴らした三浦弘行九段(42)が2月13日からの竜王ランキング戦で復帰する。対局相手は、かつて三浦九段の疑惑について週刊誌で「限りなく黒に近い灰色」と評した羽生善治三冠(王位・王座・棋聖、46)だ。因縁浅からぬ対戦だけに、ファンのボルテージは上がる一方。
そんな中、“盤外”で思わぬ事態が発生した。羽生の妻で元女優の畠田理恵(46)が、ツイッターで“奇手”を連発したのである。
1月29日、畠田は突如、〈メディア、ネットでの情報拡散の恐ろしさと、イメージ先行の怖さについて計19個の大量連続ツイートをします〉(畠田のツイートより、以下〈〉内同)と宣言。すぐに以下のような怒涛の連続投稿を行なった。
〈私で例ると、面白可笑しく報道されて以来ずっと書かれた『武豊さん』とはお付き合いの事実はありません〉
〈金持ちを横取りする玉の輿狙いの女と何度言われたかしれません〉
〈25歳で結婚になった時は主人が7冠の頃。また、そこでも玉の輿狙い成功!計算高い女!等々の報道に苦しめられました〉
自身の“報道被害”の過去を述べた後、夫と三浦の対局を前に〈誤解を解きたい〉とツイートを続けた。
羽生が三浦のスマホ疑惑について、「限りなく黒に近い灰色」と発言したと報じられたことに対し、〈前後の文脈は省いた〉〈ご都合切取り主義〉と猛反発。そして19連続ツイートをこう締め括った。
〈将棋だけに集中出来ますように。ファンの皆様、お力をお貸しください!〉
あまりの苛烈な内容の数々に将棋ファンは騒然となった。一体、何を訴えたかったのか? 本誌は羽生邸を訪れ、真意を問うた。すると畠田は、
「自分の実体験を例にして、言葉が拡散していくことはすごく怖いことだと伝えたかっただけです……」と低いトーンで語るのみ。ツイートでのハイテンションが嘘のようだ。しかし、記者が「羽生さんのファンです」と話すと、暗かった表情をパッと輝かせ、自宅から『羽生善治の将棋の教科書・実践篇 戦いの絶対感覚』という本を持ってきた。
「主人が揮毫(きごう)したので、よかったらお持ちください」
と記者に本を手渡す畠田。本の表紙をめくると、確かに「克己 三冠 羽生善治」と大きく筆書きされていた。そして、畠田は満足げな表情で再び自宅へ戻っていった。
だが、穏やかなやり取りにホッとしたのも束の間、直後に畠田は再びツイートした。
〈週刊ポストさんが自宅にわざわざいらして下さってもお話致しません〉
う~ん、秋の空のように移ろいやすい畠田の女心。夫が対局に集中してほしいと望むなら、ツイッターでの「つぶやき千日手」は封印したほうがいいかもしれない。
※週刊ポスト2017年2月17日号