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プロ野球選手のレコード 音痴ぶりで話題となったアノ助っ人

篠塚利夫さんもレコードを出している

 かつてプロ野球のシーズンオフには、必ず人気選手のレコードが発売された。意外なうまさで隠れた才能を見せる者もいれば、運動神経と歌唱力は必ずしも比例せず、音痴が話題になってしまう者も。1980年代~90年代に名選手たちが出した多彩なレコードの数々を紹介しよう。

●江夏豊『俺の詩』(1980年・ビクター)
 プレー姿のジャケットは珍しい。国民栄誉賞受賞の吉田正が作曲し、軍歌に近いような勢いのある曲調で男の生き様を歌う。

●リー・ブラザーズ『ベースボール・ブギー』(1980年・SMS)
 大ヒット映画『ブルース・ブラザース』をモチーフに制作。弟のレオン・リーは左手にロッテのガム『クイッククエンチ』を持つ。

●高橋慶彦『うわさのセクシークイーン』(1981年・ミノルフォン)
 サビの女性コーラスから1980年代前半らしさが感じられる。1980年から3年連続で4枚もリリースした広島の歌う王子様。

●星野仙一『街の灯がゆれる』(1981年・ビクター)
 引退前年に発売したド演歌。渋い歌声で聴かせる。B面の『しのび逢い』は石原裕次郎の『ブランデーグラス』と同じ作家陣。

●定岡正二『男が一人』(1981年・バップ)
 初の2ケタ勝利で日本一に貢献したオフにデビュー。アメリカンカジュアルで決めているが、本人は封印したい過去だとか。

●原辰徳『どこまでも愛』(1982年・バップ)
 ジャケットで戯れる愛犬サムはB 面のタイトルにもなっている。同年には沢田研二や長渕剛も参加したLP『サムシング』も発売。

●田尾安志『主人公』(1983年・CBSソニー)
 親交の深いさだまさしの曲をカバーし、甘い声で歌う。ジャケットのタイトル文字は本人自筆。B面曲はコーラスでさだも参加。

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