定食屋や居酒屋などで、焼き魚を頼んだ場合、大根おろしがついてくることが多い。その大根おろしにしょうゆをかけて、魚と一緒に食べるという人も多いだろう。女性セブンが400人の男女を対象に行なったアンケート調査では、焼き魚の大根おろしにしょうゆを「かける」派が82.2%、「かけない」派が17.8%だった。
かける派が圧倒的に多いが、築地の人気魚介系居酒屋『築地はじめ鮮魚店』(東京都中央区)の店主・渡邊一さんは、「焼き魚を出してすぐにかけられちゃうと、内心、もったいないなあと思って見ています」と話す。
「しょうゆってすごくおいしいんだけど、味が強いから何でもしょうゆ味になっちゃうの。焼き魚の場合、塩も振っているから、まずはそのまま、魚と大根だけで食べてもらいたい。その後、味を変えたいとか足りないな、と思ったらしょうゆを足してほしいですね」(渡邊さん)
作法家の三枝理枝子さんも、「1人で食べるときもかけすぎてはダメ」とアドバイスする。
「みんなで1尾をシェアして食べるときは、断ったうえで、控えめにかけること。
1人1尾だとしても、焼き魚に直接しょうゆをかけるのはマナー違反です。かけるときは大根おろしに少しかけ、ツマとして食べましょう」(三枝さん)
※女性セブン2017年2月16日号