2月1日からプロ野球界は一斉にキャンプイン。番記者たちは、特ダネを求めてキャンプ地を駆けずり回っている。しかし監督から話しを聞き出すには、やはりテクニックが必要。監督が違えば記者が気遣うポイントが大きく変わる。
たとえば日本ハム・栗山英樹監督のような大の歴史好きについて回る上では、記者も知識があったほうがいい。
「囲み取材の時にNHKの大河ドラマの話題が出ることもあるので、“欠かさず見るように”と番記者に指示している社もあるくらいです」(日本ハム担当のベテラン記者)
今オフの人事では、ソフトバンクのヘッドコーチに達川光男氏が就任したことが、番記者の間で歓迎されているという。若手のソフトバンク担当記者はこんな言い方をする。
「工藤(公康)監督は相手の知識・能力を値踏みするような受け答えが多く、下手な質問ができない雰囲気があるので、気さくな達川氏が来てくれてだいぶやりやすくなった感じがある。相変わらず、王会長にはベテラン番記者しか質問ができないといった不文律はありますが、去年よりは全然マシです」
※週刊ポスト2017年2月17日号