現在65才以上を高齢者とする定義を75才以上に引き上げようという提言が話題に! “老後”なんて先の先。まだまだ現役なアラウンド古希さんに密着!
ジャズグループを結成しこれまでに6回のライブを行った3人が出会ったのは、それぞれが60才頃のこと。神奈川県・藤沢市にあるジャズボーカル教室が始まりだった。動機は三者三様。子供が独立し、自分の楽しみを見つけるため、仕事のストレス解消のため、病後のリハビリのため…。そんな3人は3年前に『トワイライトシスターズ』というジャズグループを結成。以後、定期的にライブを開催している。
「音楽を専門的にやっていたわけじゃないんです。でも、始めたら楽しくて。ライブの衣装は『ZARA』で買いました。最初はこんなに胸の開いたドレス…と、恥ずかしかったけれど」(中井温恵さん・73才)
今は、お手頃でキラキラと舞台映えするアクセサリーを探すのが楽しいと西田幸子さん(69才)。人前で歌うことをきっかけに、大胆なドレスやアクセサリー、つけまつげなど、これまでとは違うおしゃれにも目覚めた。
「子育てや介護が終わった私たちの年代は、いちばん自由で気楽かもね」(中井さん)
ネイルサロンはどこがおすすめ? こまめに染めたいけど、ヘアカラーはどこが安い? そんな情報交換も楽しいが、もちろん練習はいたって真剣だ。
「交通費やチケット代を払って来てくださるお客様に、思い切り楽しんでもらいたい。だから、もっと練習してもっと上手くなりたい!って思ってるんです」(竹尾由美子さん・68才)
とどまることのない、好奇心と向上心。それが3人の笑顔をより輝かせている。そして、子育てを終え、50才で専業主婦からモデルとなった石橋良子さん(70才)。美容面の気遣いに加え、60才から始めた社交ダンスも美の維持に役立っている。
「ぽっこりお腹は年齢のせいだと思っていましたが…何才からでも、やればキレイになれるんです。でもいちばんの元気の秘訣は、この仕事を通じて誰かの役に立てる喜びですね」
続いては、母の介護に追われていた7年前に体調を崩し、悪性リンパ腫と闘った経験を持つ川部滋子さん(73才)。退院するときの“これからは好きなことをしなさい”という医師の言葉が転機になった。