大川隆法総裁が「霊」を降ろす形で“霊言インタビュー”が行われ、驚異的なペースで霊言本が出版されている幸福の科学。選挙となれば「幸福実現党」が多数の候補者を擁立し戦う。こうした活動は信心のない一般人には理解しにくいが、大川総裁のどんな教えが背景にあるのか。幸福実現党の釈量子党首への取材時、取材チームは、2016年1月に行われたトランプ氏の守護霊インタビューの動画を見ることになった。
〈では招霊します(手を1回叩く)。ドナルド・トランプ氏の守護霊よ、どうかこちらにお越しください〉
そう大川総裁が英語で語って目を瞑り、沈黙すること約10秒。右腕をブルッと震わせて首が曲がる。降りてきたようだ。インタビュアーが「Mr. Trump?」などと問うと、トランプ守護霊はこう語った。
〈Oh, you speak English. OK, OK. Not so bad. Hmm(ああ、英語が話せるのか。そうか、そうか、悪くないね。うん)〉
最近では、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で大人気となった星野源などタレントの守護霊も数多く降ろしている。信者以外には理解しにくいが、この点について幸福の科学グループの里村英一・専務理事は、「私たちは、魂こそが本質であるという考え方を持っています。その証明の意味で霊言は重要です。また、霊界は多様性に富むことを示し、様々な学びを得るためにも、偉人からタレントまで幅広く数多くの霊言が行われています」と語った。
「今年は5月に映画『君のまなざし』を公開、また22年ぶりに東京ドームで大川総裁の講演会を開催するなど、さらに活動を活発化させます」(里村氏)とのこと。
大川総裁の目指す世界は本当に実現するのだろうか。
※SAPIO2017年3月号