ビジネス

スーパーのから揚げ 100g・98円など低価格で売れる理由

なぜスーパーのから揚げは安くできるのか?

 町にはコンビニが氾濫し、ネットショッピングの普及も進んでいる。それでも、我々が日常の買い物で一番利用するのは「スーパーマーケット」だ。最大の理由は、その「安さ」にある。

 たとえばコンビニで卵を買えばLサイズ10個入りで230円。しかし、その近所の某スーパーで同じサイズの卵の値札を見れば98円と、132円も安い。だからこそ主婦は各スーパーのチラシを見比べ、多少遠方へ足を延ばしても、「お得」なほうを選ぶのである。大手スーパーに20年勤務した経歴を持つ、ショッピングアドバイザーの今野保氏はいう。

「どのスーパーも、商品を安くするために様々な手法を取っている。基本は人件費や流通の見直しによるコストカット、安価で大量に買い付けることによる薄利多売がベースですが、それ以外にも様々な工夫を凝らして安さを実現している」

 スーパーの商品棚を眺めていて、特に驚くのが惣菜類の安さである。

 都内・板橋区のスーパーでは、鶏のから揚げが100g・98円(ゴルフボールサイズで3個入り)で売られていた。専門店のからあげが100g・250円ほどで売られていることを考えれば、破格といっていい。なぜこれほど低価格で売り出せるのか。同店の店員が、こっそりと明かす。

「実はこのからあげ、昨日まで精肉コーナーで『鶏もも肉』として100g・138円で売られていたものなんです。

 消費期限が近くなって、20%引きしても売れなかったもの、つまり本来であれば捨てるはずの鶏肉を再利用している。だから調理時にかかる小麦粉や卵などの材料費、人件費を合わせても安く提供できるんです」

※週刊ポスト2017年2月24日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

不倫報道の渦中、2人は
《憔悴の永野芽郁と夜の日比谷でニアミス》不倫騒動の田中圭が舞台終了後に直行した意外な帰宅先は
NEWSポストセブン
富山県アパートで「メンズエステ」と称し、客に性的なサービスを提供したとして、富山大学の准教授・滝谷弘容疑者(49)らが逮捕(HPより)
《現役女子大生も在籍か》富山大・准教授が逮捕 月1000万円売り上げる“裏オプあり”の違法メンエス 18歳セラピストも…〈95%以上が地元の女性〉が売り
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(Instagramより)
〈シ◯ブ中なわけねいだろwww〉レースクイーンにグラビア…レーサム元会長と覚醒剤で逮捕された美女共犯者・奥本美穂容疑者(32)の“輝かしい経歴”と“スピリチュアルなSNS”
NEWSポストセブン
永野芽郁のCMについに“降板ドミノ”
《永野芽郁はゲッソリ》ついに始まった“CM降板ドミノ” ラジオ収録はスタッフが“厳戒態勢”も、懸念される「本人の憔悴」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン
(左から)今田美桜、河合優実、原菜乃華の魅力を語ろう(C)NHK連続テレビ小説「あんぱん」NHK総合 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
《今田美桜、河合優実、原菜乃華》朝ドラ『あんぱん』を華やかに彩る3姉妹、ヒロイン候補を出し惜しみなく起用した奇跡のキャスティング
週刊ポスト
日本人メジャーリーガーの扉を開けた村上雅則氏(時事通信フォト)
《通訳なしで渡米》大谷翔平が活躍する土台を作った“日本人初メジャーリーガー”が明かす「60年前のMLB」
NEWSポストセブン
スタッフの対応に批判が殺到する事態に(Xより)
《“シュシュ女”ネット上の誹謗中傷は名誉毀損に》K-POPフェスで韓流ファンの怒りをかった女性スタッフに同情の声…運営会社は「勤務態度に不適切な点があった」
NEWSポストセブン
現行犯逮捕された戸田容疑者と、血痕が残っていた犯行直後の現場(時事通信社/読者提供)
《動機は教育虐待》「3階建ての立派な豪邸にアパート経営も…」戸田佳孝容疑者(43)の“裕福な家庭環境”【東大前駅・無差別切りつけ】
NEWSポストセブン
未成年の少女を誘拐したうえ、わいせつな行為に及んだとして、無職・高橋光夢容疑者(22)らが逮捕(知人提供/時事通信フォト)
《10代前半少女に不同意わいせつ》「薬漬けで吐血して…」「女装してパキッてた」“トー横のパンダ”高橋光夢容疑者(22)の“危ない素顔”
NEWSポストセブン
“激太り”していた水原一平被告(AFLO/backgrid)
《またしても出頭延期》水原一平被告、気になる“妻の居場所”  昨年8月には“まさかのツーショット”も…「子どもを持ち、小さな式を挙げたい」吐露していた思い
NEWSポストセブン
露出を増やしつつある沢尻エリカ(時事通信フォト)
《過激な作品において魅力的な存在》沢尻エリカ、“半裸写真”公開で見えた映像作品復帰への道筋
週刊ポスト
憔悴した様子の永野芽郁
《憔悴の近影》永野芽郁、頬がこけ、目元を腫らして…移動時には“厳戒態勢”「事務所車までダッシュ」【田中圭との不倫報道】
NEWSポストセブン