芸能

音楽特番の編成にも影響、TV関係者を悩ます視聴者の高齢化

視聴者高齢化の影響も(番組HPより)

 2月13日、TBS系列で『歌のゴールデンヒット~オリコン1位の50年間~』が放送された。1968年1月4日にスタートし、今年で50年目を迎えたオリコンランキングで1位に輝いた曲を、過去の世相を振り返りながらTBSの秘蔵映像とともに約4時間にわたってオンエア。1970年代はピンク・レディーの増田惠子、1980年代は近藤真彦、1990年代は小室哲哉と、それぞれの時代を象徴するゲストが登場した。

 番組では1960年代から1970年代について2時間近くを割き、1980年代もジャニーズを中心に手厚く扱った。1990年代の部門では、この日司会を務めた篠原涼子とその代表作『恋しさと せつなさと 心強さと』を提供した小室哲哉が久しぶりの再会を果たしたが、過去のVTRは1970年代や1980年代と比べ、極端に少なかった。テレビ局関係者が話す。

「正直、今のテレビは40歳以上ばかりが見ていることを改めて実感した構成でした。 2010年代なんてAKB48とEXILEなどが少し流れただけでしたからね。10代、20代は見ないでしょう。これでは、ますます若者がテレビ離れしていくのは頭ではわかっている。それでも、どうしても目先の視聴率を獲りに行かざるを得ない。今のテレビの抱えるジレンマです」

 インターネットが普及したといっても、数年前まではテレビの話題を軸にネット上で盛り上がる傾向があった。現在もその流れは多分にあるが、AbemaTVやBeeTVといった動画サイトも成長を遂げており、若い視聴者の中にはスマホでそれらを視聴する人も少なくないだろう。芸能記者が話す。

「今はゴールデンタイムで若者向けの番組が圧倒的に少ない。物を買わない若者向けの番組は、企業がスポンサードしたがらないんですよ。ただ、だからといって、このまま高齢層をターゲットとした番組づくりを続けるわけにはいかないでしょう。早い段階で視聴者層の新陳代謝をしていかないと、テレビはそのうち本当に高齢者しか見ないメディアになってしまうのではないでしょうか」

関連記事

トピックス

遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
中川翔子インスタグラム@shoko55mmtsより。4月に行われた「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2025」には10周年を皆勤賞で参加し、ラプンツェルの『自由への扉』など歌った。
【速報・中川翔子が独立&妊娠発表】 “レベル40”のバースデーライブ直前で発表となった理由
NEWSポストセブン
奈良公園で盗撮したのではないかと問題視されている写真(左)と、盗撮トラブルで“写真撮影禁止”を決断したある有名神社(左・SNSより、右・公式SNSより)
《観光地で相次ぐ“盗撮”問題》奈良・シカの次は大阪・今宮戎神社 “福娘盗撮トラブル”に苦渋の「敷地内で人物の撮影一切禁止」を決断 神社側は「ご奉仕行為の妨げとなる」
NEWSポストセブン
“凡ちゃん”こと大木凡人(ぼんど)さんにインタビュー
「仕事から帰ると家が空っぽに…」大木凡人さんが明かした13歳年下妻との“熟年離婚、部屋に残されていた1通の“手紙”
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン
『ザ・ノンフィクション』に出演し話題となった古着店オーナー・あいりさん
《“美女すぎる”でバズった下北沢の女子大生社長(20)》「お金、好きです」上京1年目で両親から借金して起業『ザ・ノンフィクション』に出演して「印象悪いよ」と言われたワケ
NEWSポストセブン