人気フリーアナ・夏目三久(32)の「号泣騒動」が波紋を広げている。それは2月5日放送の『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系)でのことだった。この日は胃がんと喉頭がんを乗り越えた落語家・林家木久扇(79)がゲストとして生出演。
「2回も(がんに)なったという人間があんな馬鹿なことをいっているよ。そっか、あんまり重く受け止めなくても、病は病なんだって、受け止めてくださる方がいたら、僕の仕事としては成功したと思っております」
闘病、病気との向き合い方、落語への思いなどを真摯に語りかける木久扇の姿に、司会を務める夏目は目頭を熱くしていく。最後はしゃくりあげる音が止まらないほどの大号泣だった。
感動のあまり、番組中に女子アナが涙を流すことは決して珍しいことではない。だが、夏目には「絶対に泣いてはいけない理由」があった。
半年前に遡る──。2016年10月21日、メインキャスターを務める『あさチャン!』(TBS系)で、夏目は同局の石井大裕アナ(31)に、キツ~いダメ出しをした。前日に放送されたプロ野球ドラフト特番『ドラフト緊急生特番! お母さんありがとう 夢を追う親子の壮絶人生ドキュメント』(TBS系)で、石井アナが取材対象者である選手より先に号泣してしまったからだ。
「石井さん、誰よりも先に号泣していましたよね。あれはないでしょ! あれは(アナウンサーとして)一番やっちゃいけないことですよ!」
プロ意識の足りなさを指摘する夏目の剣幕に石井アナは「はい……気を付けます」と反省しきりだった。
こんな一悶着があっただけに、石井アナもここぞとばかりに“反撃”に転じた。石井アナは『バンキシャ!』放送翌日の『あさチャン!』で、
「私、前、夏目さんに生放送中に涙を流すのはどうか、ということをいわれました。特に当事者の前で涙を流すのはどうかと。ねぇ、夏目さん。昨日の放送見てましたよ」
とチクリ。これには夏目も「いやぁ~、ゴメンなさい」とタジタジだった。しかし、この騒動で「夏目は株を上げた」と見るテレビ関係者は多いようだ。
「いつもニコニコ笑っている表情しか見せなかった夏目さんが感情をむきだしにしたことは彼女の新たな可能性を感じさせた。このところ、女優への転身が噂されているが、あの表現力なら使ってみたいと思うドラマプロデューサーはいるはずです」(TBS社員)
泣き芸は女優活動の練習!?
※週刊ポスト2017年2月27日号