雑穀に出会い、正しく食べる習慣をつけたところ、長年悩んでいた便秘の苦しみから解放されたと話す管理栄養士の柴田真希さん。
「雑穀の効果は食物繊維による便通改善や大腸がん予防、ダイエット効果だけではありません。多くの雑穀はポリフェノールを豊富に含むため、強い抗酸化作用があるのも魅力です」(柴田さん・以下同)
ポリフェノールは、細胞の酸化を抑える若返り効果や、高血圧や動脈硬化を予防する血液サラサラ効果、免疫力アップなどにも効果があると言われている。
「雑穀を生活に取り入れて以来、風邪をひかなくなりました。雑穀はミネラル分豊富な穀物。自然のサプリと言われるくらい、健康にいいことだらけなんですよ」
ただ、白米に比べておいしくないと感じる人も多いよう。解決法は「しっかりと浸水」させることだ。硬い雑穀ご飯は食べにくいうえ、栄養素が体に吸収されにくい。しっかり浸水させることで、おいしくなり、また体にも吸収されやすくなる。
雑穀には「よく噛む」ことで得られる効果もある。噛みごたえのある雑穀ご飯は、しっかりと咀嚼するため、一杯でもかなりの満足感を得ることができる。食べ過ぎ防止にもなるという。また噛むことで脳が活性化し、認知症対策にも。歯への刺激で骨が強くなるほか、顎がシャープになるなど、栄養面以外でも多くの効果が期待できる。
※女性セブン2017年3月2日号